「海老」で生活習慣病が予防できる!? アンチエイジングにも効果的の画像
「海老」で生活習慣病が予防できる!? アンチエイジングにも効果的の画像

 これから夏が旬の食材といえば、プリップリの海老! 日本では北海道から九州まで広い範囲で漁や養殖が行われ、子供に人気の海老フライから、大人に人気のお寿司まで、さまざまな料理に使われています。

 ところでこの海老。実は栄養効果が満点で、進んで食べるべき食材であることをご存知ですか。イセエビ、クルマエビ、アマエビ、ボタンエビ……とさまざまな種類がある海老は、どれも高たんぱくで低脂肪、しかも糖質がゼロといううれしい特徴を持っています。

 海老にはグリシンやベタインといったアミノ酸が多く含まれていて、食味がよいのも特徴。グリシンは深い眠りに導いてくれる効果があるので、暑さで寝つきが悪くなる夏にはもってこいの食材です。

 ミネラル分は全体に少なめですが、鉄分を多く含むので貧血予防にも有効です。100gあたり50mgのカルシウムが含まれるので、骨粗しょう症予防など骨を強くし、身体を正しく作るサポートにも効果があります。

 生活習慣病の予防に効くタウリンやドコサエキサエン酸(DHA)も多く含まれるため、高血圧や動脈硬化などの予防に役立ち、肝機能を強化することがわかってきています。

 また、殻に含まれる食物繊維のキチン質は免疫力を高め、風邪やインフルエンザにかかりにくくしてくれるという嬉しい効果もあります。キチン質は便秘や冷え性にも効果大です。サクラエビや、手長エビなど、殻ごとバリバリと食べられる海老を食卓に並べ、家族全員の免疫力UPを計りましょう。

 ちなみに、よく食べ残されてしまう「海老のシッポ」にも、最近美容やアンチエイジングで注目されているアスタキサンチンやキチン質が豊富に含まれているので、天ぷらやフライなど食べられるようであれば、お行儀が悪く思えてもバリバリいっちゃいましょう。

 海老そのものをいただく際の、おすすめの食べ方はやはり「生」。DHAやEPAなど、有効成分を逃さずいただくことができるので、新鮮な海老は生でそのままいただくようにしましょう。サッと茹でた海老をサラダやパスタにトッピングしてもいいですし、グリルで殻がパリッとなるまで焼いて、殻もシッポも全部いただいてしまうのもアリです。

 手軽なのに豊富な栄養がとれる海老。家族の健康のために、またあなたの美容のためにも、この夏、ぜひ海老に注目してみてください。

文=わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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