SMAP中居「親友の遺作」に友情出演した“男気”の画像
SMAP中居「親友の遺作」に友情出演した“男気”の画像

 2015年5月、大腸がんのため亡くなった俳優、今井雅之さんの遺作をもとにした映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』が、今年5月の命日に上映された。

 メガホンを取ったのは、今井さんが若手時代から慕っていた奈良橋陽子監督。今回の映画は今井さんが原作、脚本、演出を務めていた舞台の映画化作品だ。

 映画にはSMAPの中居正広も友情出演している。今回の“友情”とは、「ほぼノーギャラ」を意味する。今回の出演オファーはかなり急だったようだが、今井さんと大の親友だった中居は、“ギャラは不要”を前提に、「僕ができるんでしたら」「もちろんギャラとかそういうのもどうでもいいので」と快諾した。

 現場に入って驚いたのは、キャストが全員、今井さんと関わりがあった者ばかり。のみならず、わずかながらのスタッフも全員が今井さんの仲間で、映画の制作に初めて携わるような人がほとんど。若い役者さんや監督の教え子などが集まって、タイムキーパーにまわったり、現場周辺を警備したり、まさに手作りの映画だったという。

 カメラマン、照明、音声、監督を除けば、みんな中居より年下の若者たちだ。そんななか、嬉しい再会があったという。今回のプロデューサーの野村祐人は、中居が出演した1991年のドラマ『学校へ行こう!』(フジテレビ系)で親しくなったスタッフだった。当時中居はまだ18歳、とても懐かしい思い出だ。同作は、同じくSMAPの稲垣吾郎も出ていた学園ドラマで、今となっては貴重な組み合わせである。

 今回の映画での出会いも、今井さんが取り持ってくれた縁だ。中居は今井さんとは、いつもほとんど2人っきりで会っていたそうで、互いの友人とは会ったことがなかったという。しかし、今回の現場で「いつも中居君の話聞いてたよ」「いつも、“中居が、中居が”ってうるさかった」と今井さんの友人たちから聞かされたそうだ。

 中居は昨年、親友の今井さんばかりでなく最愛の父、正志さんをも亡くしているが、その悲しみを乗り越えて、これからさらなる活躍を見せて欲しいものだ。

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