A.B.C-Z「NG無しジャニーズ」成功のヒミツの画像
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 どのジャニーズグループにも、役割分担がある。たとえばSMAP香取慎吾や嵐の松本潤が、ライブのステージ演出をしていることは、わりと知られている。ほかに舞台『滝沢歌舞伎』シリーズではタッキー&翼の滝沢秀明、ミュージカル『SHOCK』シリーズではKinKi Kidsの堂本光一が座長を務め、構成や演出など細部にわたって担当している。ジャニーズタレントは20代のうちから、ステージの表と裏に関わるため、舞台に必要とされる素養が身につくようだ。その結果、少年隊の錦織一清のようにデビューから30年経っても、舞台に立ち続けることができるのかもしれない。

 そんな教えを脈々と受け継ぎ、ここ数年で新たなチャレンジを繰り返しているのが、A.B.C-Zだ。6月22日にはニューシングル『Take a “5” Train』、7月20日には、およそ1年2カ月ぶりのオリジナルアルバム『ABC STAR LINE』をリリースする。日曜朝から土曜深夜に移行したレギュラー番組『ABChanZoo』(テレビ東京系)も好調で、“NGなしジャニーズ”を自称するグループらしい体当たりを見せている。

 しかし、実は高いダンススキルとステージ演出がウリでもある彼ら。ライバル関係にあるKis-My-Ft2のように、ドームツアーをするまでにはいたってないが、アクロバットのパフォーマンスはジャニーズでも群を抜いている。

 ステージはそれぞれが役割を持ち、グループ一丸となっているのも成功の秘訣だろう。河合郁人は、全体の構成と演出を担当している。ダンス留学の経験がある五関晃一はダンスの振り付けを担当。戸塚祥太は主演ミュージカルなどで経験を積み重ね、グループを客観的に見て意見する係だ。橋本良亮も戸塚と同じ役割だが、同時にライブグッズの監修も務めており、グループいち女のコが喜ぶツボを心得ている。そして、「金髪筋肉塚ちゃんです」でお馴染みとなってきた塚田僚一は、自称“アクションコーディネーター”“アクロバットコーディネーター”である。

 徐々にテレビなどでの露出も増え、だんだんと知名度も上がってきたA.B.C-Z、これからの活躍が楽しみなグループだ。

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