元横綱・朝青龍が狙う「モンゴルの田中角栄」一本道の画像
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 現在開催中の大相撲七月場所。日本人力士も気を吐くが、話題の中心はやはり横綱・白鵬だ。「最近ひじ打ちやダメ押しなどラフな相撲が目立つ白鵬には、眉をひそめる向きも増えています。本来、それは“あの人”の専売特許だったんですけどね……」(スポーツ紙記者)

 あの人とは、言わずと知れた“元・朝青龍”ドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(35=以下、ドルジ氏)。数々のご乱行で角界を彩った“悪童横綱”は引退後、故郷のモンゴルで活動している。「現在はモンゴル国レスリング協会の会長を務める一方、日本で築いた有力者とのパイプを生かして、さまざまなビジネスを展開。驚くべきはその規模で、所有するASAグループは投資銀行、派遣会社、ディベロッパーなど10社以上で構成。本人の年収も2億円以上といわれています」(外務省関係者)

 そんなドルジ氏が現在ハマっているのが「ソバ栽培と不動産投資」だという。「やせた土地でも育つ品種のソバを北海道から仕入れ、日本の関東全域に匹敵する50万ヘクタールの農地で栽培・輸出しているそうです。一方で首都ウランバートルに外国の投資が集まるのを見越し、力士時代さながらの押しの強さで猛烈に地上げ。マンション販売と土地転がしで大儲けしました」(全国紙外信部記者)

 だが、彼はビジネスでの成功に飽き足らない。「ドルジ氏が最も関心を寄せているのは、政治です。先頃の総選挙では、本人は与党を応援しつつ、野党・人民党から出馬した兄を裏で支え、抜け目なく両者に恩を売り、結果、野党が大勝して政権交代が確実になったことで、権力への足がかりを得ました」(前同)

 そんなドルジ氏は、ことあるごとに、ある“野望”を口にしているという。「“オレは大統領になる! いっぱい建物を建てて、畑を作って、カクサンみたいになるよ”と、盛り場で息まいているそうです」(同) “カクサン”とは、国土改造計画で日本を成長させた故・田中角栄元首相。ドルジ氏はこの“今太閤”に己を重ねているようだが……。

「2012年に飲酒運転で事故を起こして警官を殴ったり、13年には飲み屋で口論相手をナイフで刺したり、日本時代より素行が悪化して悪評もフンプン。“人たらし”の角栄さんには、まだまだ遠く及びませんよ」(前出の外務省関係者)

 モンゴルで大統領選挙に出られるのは45歳から。野望達成には、政治の世界でもあと10年は“序の口”からの修行が必要なようだ。

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