知らなきゃソンする“早割系きっぷ”! 新幹線もバスも、こんなに安く!?の画像
知らなきゃソンする“早割系きっぷ”! 新幹線もバスも、こんなに安く!?の画像

 夏といえば、レジャーや帰省など、遠方に出かけるためにエアラインや新幹線、あるいは高速バスのチケットが必要になりますよね。これらの交通チケットをリーズナブルに手に入れる手段があるのをご存知でしょうか? 「それってチケットショップ?」と思うかもしれませんが、そうではありません。実は、交通各社が提供する「早割チケット」、つまり早期購入割引のついたきっぷならば、格段に安く入手することができるのです。

 たとえば航空機。困ったことに、シーズンや航空会社によって価格は大きく異なり、ヘタをすると数倍も料金が違うなんてことも。最近はチケットが安いLCCもありますが、サービスや設備などに違いがあることも多いです。

 そこで活用してほしいのが、メジャーエアラインの「早割チケット」。正規チケットが普通運賃の最大80%もディスカウントされるのです。毎年1月と8月に、それぞれ3月~10月分、10月~3月分の早割チケットが販売されます。ちなみに航空各社でネーミングは異なり、ANAなら「旅割」、JALなら「先得」となっています。

 一般的に「東京(羽田)-大阪(伊丹)」間であれば、普通運賃は2万円半ば~3万円弱という価格。それに対して早割であれば、最安で7千円台とかなりの割引率です。予約日が出発日より遠いほど価格は安くなりますから、少しでも早く予約したほうがお得。ANAの旅割であれば「旅割75」、JALの先得であれば「ウルトラ先得」が最大割引のチケットとなり、どちらも搭乗日の75日前までが購入期限となります。詳しい価格は各社サイトで確認できます。

 航空機ほどではありませんが、新幹線も年末年始やお盆時期にチケットが高くなりますよね。ただし、新幹線にもちゃんと「早割チケット」があります。

 これらはJR各社が提供している、インターネットを利用した「会員制新幹線予約サービス」に登録しておくことで利用可能です。また、JR東日本以外では、窓口で購入できる早割チケットもあります。実は、JR各社で早割系のチケットは数多く用意されているんですね。その代表的なきっぷをまとめると以下のとおりです。

◆お先にトクだ値(JR東日本「えきねっと」利用)
◆IC早特タイプ21(JR東海&JR西日本「エクスプレス予約」「プラスEX」利用)
◆スーパー早特きっぷ(JR西日本「e5489」あるいはJR九州「インターネット列車予約」利用)
◆のぞみ早特往復きっぷ(JR東海、JR西日本、JR九州の駅窓口で販売)

 どのくらいお得になるかというと、たとえばJR東日本の「お先にトクだ値」では、13日前までの予約で新幹線指定席チケットが最大35%オフに。また、「スーパー早特きっぷ」では、14日前までの予約で、新幹線指定席の新大阪-博多間が15310円から10290円に。5000円もお得になります。

 どの早割チケットにも利用区間や乗車人数などの条件、販売期間が設定されていて、21日前までに予約するものから3日前まで購入可能なものまで、種類は豊富です。割引率もきっぷによって異なりますので、詳細はJR各社のホームページなどをチェックしてみてください。

 そして高速バスにも「早割チケット」があります。乗車21日前までに購入すると片道普通運賃が割引になる「早売21」をはじめ、「早売14」「早売7」「早売5」「早売3」「早売1」など、購入日に応じた早割割引が用意されています。バス会社窓口、あるいは「高速バスネットWeb」で購入することが可能です。

 ちなみに、「早売21」を利用した場合、東京-名古屋間が5250円から2400円にプライスダウン。かなりお得になりますが、すべての路線にこれらの「早売」チケットが用意されているわけではないので、購入前にはチェックが必要です。

 夏は交通インフラの繁忙期で、うっかりしているとチケットが取れないなんてことも。そうならないためにも、早めの予約&早割チケットで確保しておきましょう。「今年はもう間に合わなかった……」という人は、来年まで覚えておいてくださいね!

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