SMAP木村拓哉が社会現象化!?「キムタク神話」のはじまりとはの画像
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 トレンディドラマが社会現象となってから、もう20年の歳月が流れている。1990年代中盤から後半にかけ、まさに時代の象徴として、そうしたドラマに出演し続けていたのがSMAPの木村拓哉だ。木村が出たTBSやフジテレビの主演ドラマは軒並み大ヒットした。当時はまだインターネットやゲームといった娯楽が今ほど普及しておらず、家に帰ってテレビドラマを楽しむ人が多かった。

 木村の代表作の一つが、96年の“ロンバケ”こと『ロングバケーション』(フジテレビ系)だ。キムタク演じるピアニストを目指す瀬名秀俊と、山口智子演じる結婚を解消されたモデル葉山南の奇妙な同居生活を描いたラブストーリーである。

 ロンバケが放送されていた月曜の夜9時には、街からOLが消えるといわれた。当時OLたちは、会社からまっすぐ帰宅して、“月9”に備えたのだ。さらに、瀬名がピアニストという設定だったため、ピアノ教室まで大繁盛。文字どおり日本中が夢中になり、「ロンバケ現象」という社会現象となった。この作品こそ“キムタクブランド”を決定づけたドラマでもある。

 ドラマロケ地の巡礼も増え、特に2人が一緒にピアノを弾いたり、窓から顔を出してスーパーボールで遊んだシーンのマンションは、「セナマン」と命名され、放送中から女性ファンが殺到した。3階建てのクラシックなマンションは、都内江東区に実在しており、2011年頃に取り壊されたそうだ。そのときには再びファンが殺到し、名残惜しむように写真を撮っていたという。

 最高視聴率は36.7%で、月9ドラマ歴代3位。久保田利伸withナオミ・キャンベルが歌う主題歌『LA・LA・LA LOVE SONG』は185.6万枚を売り上げた。これを見ても、どれだけ人気の名作だったかということが分かるだろう。現在も続くキムタク神話は、こうした実績の賜物なのである。

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