全国に24か所あるボート場を代表する“ボートレース住之江”。入場人員の数も売り上げも、そしてファンの熱気も日本屈指だ。最寄り駅の大阪市営地下鉄四つ橋線の住之江公園駅を降りて入場すると、すぐにファンの熱のこもった声が聞こえてくる。

「勝つんはやっぱし、1号艇やないか。住之江は1号艇が無茶苦茶強いし」「そうやな、わしもそう思うわ」 住之江には熱心なファンが多いので、ちょっと気を許すと、「オッサン、誰から買うねん」と尋ねられ、それをきっかけにボートレース談義が始まることも。

 レース開始が近づいたら、第1ターンマークの近くに移動しよう。ターンしようとするボートから水しぶきが飛んでくることもあり、臨場感満点なのだ。「ヨッシャ、1−2や。1−2! そのまま行かんかい」といった、近くのオッサンが張り上げる大声もレースの迫力を倍増させてくれる。

 そんな住之江でのもう一つの楽しみは、食堂や売店で売られているB級グルメだが、人気は中央大食堂の焼きそばだ。他にも、ホルモン焼きや明石焼きも人気があり、アタシは時間とお金が許す限り、あれもこれも楽しんでいる。

 住之江の熱気とB級グルメを満喫したら、地下鉄に乗って、新世界や道頓堀などの繁華街に足を延ばそう。そして、串揚げやお好み焼き、ラーメンといった浪速の街の名物グルメに舌鼓を打とうではないか!

 そんなあるときのこと――。アタシは道頓堀で飲んでいた。そしたら、なぜか年配でやや小太りのガタイの良い女性に気に入られてしまったのだ。で、なんと! 彼女にお持ち帰りされそうになってしまった。その力が強いのなんのって。若い頃はキレイだったかもなぁ、とも思うが……、いやいや、アタシはどうにかこうにか、熟した“怪力女性”から逃げ切ったのだった。

●G1太閤賞競走開設60周年記念(ボートレース住之江)
 そんなこんなで、7月26日〜31日に行われるG1太閤賞。注目したいのは、近況好調のベテラン勢だ。住之江のうるさいファンの心をガッシリと掴んでいる“浪速の帝王”松井繁選手を筆頭に、田中信一郎選手、太田和美選手らの大阪勢3人。それに瓜生正義選手(福岡)と山崎智也選手(群馬)らの遠征勢を加えた5人。特に松井選手と山崎選手の両者には、ファンの信頼に応えられる才覚と度胸がある。この2人にはぜひ優勝を期待したい。

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