醜女忍者――。こう書いて、「ぶすにんじゃ」と読む。戦国時代に、名だたる勇将が何人も、この醜女忍者の手にかかって殺されたという。これは男の弱点を突いたもの。忍者が町娘に化けた場合、もし美人なら、男は興味を持つしそれなりの警戒心も抱くが、不細工だとそっぽを向いているうちに背後から刺されるというのだ。その醜女忍者が、成績表に出現した。7月16日(土)の中京第1レース。

1着(ブ)レイクアウト
2着(ス)ズカチャンプ
3着(ニンジャ)

 ご覧のとおり、上位1~3着に入った馬が、ブスニンジャ(醜女忍者)という暗号を形成していたのである。(これは、忍者の“忍”の字を持っている星野忍きゅう舎の所属馬で、牝馬なら要注意ということかもなあ……)

 そう考えて探したら、これがいたのだ。この日の函館第8レース。星野忍きゅう舎所属の4歳牝馬クリノスイートピー。単勝オッズ10倍近い4番人気。よし、これだと、この馬から1~3番人気の馬へ流したら、ゴールへ、買った馬たちがひと固まりで突っ込んできた。クリノスイートピーは2着に健闘。馬連1870円というのが当たってしまった。世は不思議。

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