黒歴史!? 佐藤健、斎藤工ほか「歌手デビューしていた」俳優たちの画像
黒歴史!? 佐藤健、斎藤工ほか「歌手デビューしていた」俳優たちの画像

 アイドル歌手としてデビューしたけれど鳴かず飛ばずで、女優に転身したところブレイク! というのは芸能界ではよくある話だ。調べてみると、意外な人が過去にCDデビューしていたので、紹介してみよう。

 女優の綾瀬はるか(31)は、2006年にCDデビュー。2010年までに4作品を出している。話題になったのは、参加したアーティストがとにかく豪華だったこと。音楽プロデューサーの小林武史(57)、Every Little Thingの持田香織(38)、歌手の一青窈(39)、そして『赤いスイートピー』を初めとする松田聖子(54)の数々のヒット曲を生んだ作詞家、松本隆(67)と呉田軽穂(=松任谷由実・62)のゴールデンコンビも参加。持田にとっては初の作詞提供、松本と松任谷に至っては26年ぶりのコラボだった。ビッグアーティストたちの起用で、80年代アイドル再生を狙っていたようなのだが、結果は2曲がオリコン週間ランキングのトップ10入りというソコソコの記録で留まってしまった。

 綾瀬主演の映画『高台家の人々』で共演をしている俳優の斎藤工(34)も、CDデビューしている。2007年にはインディーズで、2011年には『燦々』でメジャーデビュー。役者の余技とは思われたくない、と本格アーティストを志向していたようだが、最近の音楽活動はいまいちの様子。実はこれ以前の2006年にソロではないが、斎藤は漫画『テニスの王子様』のミュージカル版楽曲CDでひっそりCDデビューしている。CDジャケットのテニスウエア姿はいかにもフレッシュで共演役者とのデュエット曲などもあり、こちらのほうがコアなファンの評価は高い。アーティストとしては、なんとも辛いところだろう。

 俳優の佐藤健(27)も、過去にキャラクター名義でひっそりCDデビューしている。まず最初はドラマ『プリンセス・プリンセスD』(テレビ朝日系列・2006年)のキャラクターソング。演じた役の「河野亨」名義である。次は佐藤がライダーを演じた『仮面ライダー電王』の楽曲CDで、こちらはライダーの役名「野上良太郎」名義。『プリンセス・プリンセスD』は、男子ばかりの学園で繰り広げられるボーイズラブ色の強い物語で、男性出演者同士の少々際どいシーンや本格的な女装などもあり、B級ならぬC級テイストともいえるような作りのドラマだった。デビュー間もない佐藤にとって同作は準主役クラスでの大抜擢だったのだが、作品が作品なだけに、本人とその周りの関係者にとっては黒歴史のようだ。大々的にCDリリースの握手会イベントまで行っていたのにもかかわらず、表向きは初主演の『仮面ライダー電王』が、実質的なドラマデビュー作とされている。

 女優の仲間由紀恵(36)は、2006年にauのCMで歌った『恋のダウンロード』をヒットさせている。当初は着うた限定で配信されたものだが、50万以上のアクセスがあり急遽CD化された。オリコン初登場で8位を記録している。今やすっかり大物女優の仲間入りを果たした仲間だが、意外なことに音楽活動歴はけっこう古い。このヒットをさかのぼる10年前のデビュー間もない頃から数年間、女優と並行して歌手としても精力的に活動していた。しかしオリコン順位はテレビ東京のアニメ『HOUNTED じゃんくしょん』の主題歌が70位で最高位、それ以外は100位以下と、振るわなかった。昨年には9年ぶりにシングルをリリース。北陸新幹線開業記念ソングという企画モノだが、今回はなんと谷村新司(67)とのデュエットだった。

 人には誰しも、若い頃の恥ずかしい思い出の一つや二つはあるもの。過去の音楽活動とは全く別分野で成功している芸能人にとって、かつてのCDデビューはそういうもののようだ。しかし、そんな恥ずかしい思い出も、芸能界での生き残りをかけ、無我夢中で奮闘した下積み時代の勲章でもある。まさに、人に歴史ありなのだ。

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