安倍首相「大物はどのイスに!?」“8月内閣改造リスト”スッパ抜き!!の画像
安倍首相「大物はどのイスに!?」“8月内閣改造リスト”スッパ抜き!!の画像

 政治的な安定を手にして、大規模なテコ入れの必要はなくなったが、安倍首相はかつてないほど悩んでいる。「与党で過半数の議席を確保し、憲法改正に賛成の立場を表明している他党の議員も頭数に入れると、衆院に続き、参院でも“改憲勢力”で3分の2を確保したことになります。安倍晋三首相の力は、政権発足時に比肩するほど大きくなったと言えます」(全国紙政治部デスク)

 円高、株安で求心力が落ちていたにもかかわらず参院選に勝利。絶大なパワーを復活させた安倍首相が今、知恵を絞っているのが内閣改造と自民党内の人事だ。「8月3日に発表される見通しです。もし参院選で自公で過半数割れの結果を招いていたら、世論への“テコ入れ”のため大規模な改造となったでしょうが、今回は大きくいじる必要はないでしょうね」(前同) 

 とはいえ、“都落ち”確実な大臣も少なくない。「参院選で現役閣僚ながら落選した岩城光英法相と、島尻安伊子沖縄北方担当相は改造で刷新されます。法相の後釜に噂されているのは、岩屋毅氏(衆=麻生派)、山本幸三氏(衆=岸田派)の両人です。大穴で稲田朋美(衆=細田派)政調会長の名前も挙がっていますが、これは首相の寵愛と弁護士の資格を持っているからです。稲田さんの名前は、他のポストでも登場する売れっ子ですね」(自民党関係者)

 一方の沖縄北方担当相の後釜だが、沖縄は安倍政権と対峙する翁長雄志県知事が率いているため、かなり重要なポストになる。「沖縄の米軍基地問題をライフワークとしていた梶山静六氏(元官房長官)の息子の梶山弘志氏(衆=無派閥)の名前が聞こえてきます。また、沖縄で工作を進める中国の影響力を考慮すれば、同国にパイプを持つ二階俊博総務会長の派閥から、大臣経験のない鶴保庸介氏(衆)を起用する案もあるようです」(前出のデスク)

 鶴保氏は、野田聖子前総務会長(衆=無派閥)と事実婚の関係にあった元亭主。その野田氏は、安倍首相に対し反旗を翻している急先鋒として知られている。「彼女は、安倍首相が党規約を改正して3選を狙う次期自民党総裁選への立候補を明言しています。首相とは犬猿の仲なので、今回も入閣はありえません。ただ、元亭主に類が及ぶ心配はないでしょう(笑)」(前同)

 続いてお役ご免確実なのが、“パンツ大臣”こと高木毅復興相だ。「下着泥棒疑惑と香典問題が取り沙汰されたとき、安倍首相はクビを切る決断を下していました。ただ、話題が立ち消えたため大臣職を“完投”できただけ。更迭は確実です」(同)

 もう一人、遠藤利明五輪担当相も首元が涼しい。「遠藤さんは山形が地元ですが、参院選では自民党候補が敗れている。今回の改造は参院選の論功行賞も大きく影響するため、解任は不可避の情勢です」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3