おじさんのための『ポケモンGO』まるわかり講座の画像
おじさんのための『ポケモンGO』まるわかり講座の画像

「これを単なるスマホゲームと思ってナメていたら、大損します。オジサンに“モテ期”を到来させる最強のツールとして、大いに活用すべきですよ!」と、興奮に鼻息を荒くするのは、男の恋愛、モテ事情に詳しい作家の尾谷幸憲氏だ。

 尾谷氏のいう“最強のツール”とは、アメリカに遅れること約2週間、ついに7月22日に国内での配信が始まるや否や、爆発的な広がりを見せている、スマートフォン専用アプリ『ポケモンGO』のこと。実際、さまざまな報告が配信当日から、尾谷氏の元にはいくつも寄せられてきたという。「密かに狙っていた会社の年下社員はもちろん、通い詰めている夜のお店のお姉さんを、その腕に抱くのも決して夢じゃない状況です。もちろん、きっかけは『ポケモンGO』です」(前同)

 そう聞けば、「スマホゲームなんて俺には関係ない」と、敬遠していた読者諸兄の気持ちも変わってくるのではないか。ということで、今からでも十分間に合う、『ポケモンGO』まるわかり講座を開講します。まずは基本中の基本から。ポケモンとは、1996年に任天堂のゲームソフトとして始まり、アニメ、映画も大ヒットして、世界的コンテンツとなった『ポケットモンスター』の略。主人公がファンタジー世界を歩き回り、モンスターを捕まえ、世界中のトレーナーと対戦して、それを鍛えながら成長していく物語だ。

『ポケモンGO』は、その世界観そのままに、スマホのカメラと画面を用いて、街や公園などの現実世界を舞台としてポケモンを探し、捕まえ、対戦させて遊ぶ体験型ゲーム。通信社記者によると、「ポケモンを捕まえる“モンスターボール”他、さまざまなグッズがもらえる“ポケストップ”を探して1日十数キロを歩くような人もいて、運動不足が解消され、糖尿病の数値が改善したという報告や、引きこもりの子どもが外に出るようになったといった声が寄せられています」

 一方で、かねてより問題視されている“歩きスマホ”を助長するなどといった批判もあり、「すでに消費者庁と総務省が、“ながらスマホは危険です!”“危険な場所に立ち入らない!”などと注意喚起をしています」(前同)

 もはや立派な社会現象だが、我々が注目したいのは、前出の尾谷氏が熱弁する、男女のコミュニケーションツールとしての利用価値だ。「今や、性別を問わず“ポケモンやってる?”“どれだけ集まった?”が挨拶代わり。それで、世代の壁など、一瞬で突破です。しかも、戦果を見せるためには、体を密着させて、お互いのスマホの画面を覗き込む必要がある。女性の息遣いや甘い香りが間近で感じられるんです」(尾谷氏)

 それだけでも、やってみる価値は十分ありそうだが、「日本合コン協会」の会長として日々、女性の恋愛心理を説く絵音さんは、この体の密着こそが、最重要ポイントだと話してくれた。

「他人が入ってくると不快に感じる空間(自分との近さ)を“パーソナルスペース”と言いますが、スマホの画面を見せ合うときには、女性にとって“恋人の領域”といわれる45センチを楽に越えて体を密着させる必要があります。それで無意識のうちに、女性は“私はこの人には心を許している”と思ってしまうもの。『ポケモンGO』は、恋愛スイッチが入りやすい状態を自然に作り出してくれるんです」

 女性と世代が違えば話題に困ることもあるが、前述したように、今なら、ただ『ポケモンGO』の話をすれば盛り上がるのだから、こんなに楽なことはない。「レアポケモンの“カビゴン”を持っていたら、飲み仲間の女子が“どこにいたの?”と質問攻め。さらに“私も欲し~い”と、甘えん坊モードでボディタッチをしてきましたから、たまりませんでしたよ」(印刷会社の40代社員)

 さらに、ゲームを攻略するうえでのちょっとした“裏技”を知っていると、女性からの注目度がグンと上昇することは間違いない。ポケモンを捕まえるには画面上でモンスターボールをまっすぐ投げて、緑の照準内にぶつける必要がある。慣れないと、限りあるボールをいくつも消費することになってしまうが、「実際の街の風景にポケモンを出現させるARモードを切ると、画面中央にポケモンが固定されて捕まえやすくなります」(フリーライター)

 “カーブボール”を習得しておけば、羨望のまなざしを向けられるのは必至だ。「モンスターボールを手元でクルクル回してから投げてポケモンに命中させると、獲得できる経験値が増えるんです。コツがいりますが、これをマスターし、女性の目の前でやって見せてあげると、間違いなく“すご~い!”となります」(前同) 往年の大野豊や工藤公康、そして桑田真澄のカーブボールを見て来た読者諸兄の世代なら、コツをつかむのは早いだろう。

  1. 1
  2. 2