美しいモンキーターンの謎…「ボートレースを科学する」動画で大解明!の画像
美しいモンキーターンの謎…「ボートレースを科学する」動画で大解明!の画像

 水面を高速で疾走するボートレース。その速さの秘密を探るべく、ターンとスピードの関係を検証した!

 立ち上がって重心を移動することで旋回する「モンキーターン」は、漫画でも描かれるほど一世を風靡したスーパーターンであるが、まずはSG優勝9回を誇る池田浩二選手がテスト走行。池田選手の武器は、舳先を浮かせて旋回する「ウイリーモンキー」だ。

 地上50mのカメラから検証すると、ボートはスタートライン手前で最高時速80キロに達し、第1ターンマークで52キロまで下がる。そして、スタートライン裏でまた80キロにスピードアップする。

 ターン回転時の動作を精査したところ、外側にかかっていたGがウイリーをすると消えていく。そして、舳先を上げた瞬間、グイッと加速するのだ。

 池田選手に旋回の秘訣を聞くと、「特徴は、後ろめに体重をかけるところですかね。ターンの出口が速いような気がするんですよ。艇をどうやって安定させるかも重視しています」 池田選手は試行錯誤を繰り返し、ウイリーモンキーを体得したのである。

 続いて、原田幸哉選手(SG優勝3回)が登場。長身を生かしたダイナミックなモンキーターンで勝ち星を重ねるトップレーサーだ。原田選手の最大の特徴は、ほとんど左脚一本で回ること。普通は右脚を軸にするが、左脚を駆使しての旋回は非常に珍しい。

「出口の負荷をなるべく減らそうとしたら、そこに辿り着きました。柔軟にどこにでもいけるようなターンを目指しています」(原田選手)

 この2人のレーサーを比較すると、大きく回る池田選手に対し、原田選手は小さく回っている。傾き具合、Gのかかり方も違う。それぞれ独自のスタイルで、超一流のテクニックを磨いてきた。

 この動画を見てモンキーターンの特徴を捉えながら、ボートレースをじっくり観戦してみたい。

《ボートレース公式サイト》
http://www.boatrace.jp/

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