疲れているときに、目元を温めると、とても気持ちいいですよね。飲食店などで出される熱いおしぼりで顔を拭くおじさんたちをよく見ますが、あれも彼らにとっては至福のひと時なのかもしれません。ところで、この蒸しタオル、実は美容にも欠かせないものだったのです。
エステサロンでも蒸しタオルを使うところは多いです。クレンジングをし終え、洗顔をした後、蒸しタオルを顔に3分ほど当てると、熱や蒸気の効果により毛穴が開きます。その後で化粧水、美容液を肌に浸透させて毛穴を引き締め、乳液やクリームで潤いを閉じ込めると、血行が良くなるとともに、スキンケアの効果も高まります。お家でクレンジングする際も、汚れが気になる方は、クレンジング後に蒸しタオルを1分ほど当ててから洗顔すると汚れをすっきり落とすことができますよ。
また、蒸しタオルは、顔のむくみや腫れぼったいまぶたの改善にも役に立ちます。血行不良が原因でむくんでいる場合は、蒸しタオルと冷たいタオルを交互に載せることを繰り返すと改善の可能性があります。血行を良くするために温度差のあるタオルを使うのですが、極端に熱いものや冷たいものは、刺激が強く、肌へのダメージになるので注意しましょう。
蒸しタオルは、美容以外にも使い道があります。蒸しタオルの温め効果で、血行が促進されるので、眼精疲労や肩こり、首のこりにも効果的です。
蒸しタオルの作り方は簡単。軽く絞ったタオルを500Wのレンジで1分ほど加熱します。絞り具合にもよりますが、熱すぎる場合は少し冷ますなど、調節しましょう。少し厚めのタオルを使うと温かさが長続きします。顔に蒸しタオルを置き、その上にさらに乾いたタオルを重ねると、保温効果でより長く温かさが続きますよ。ラップなどを重ねるのも効果的ですが、穴を開けるなどして呼吸は確保しましょう。
お風呂につかっているときや、お風呂上りのスキンケア前など、ぜひお試しください。心身ともにリラックスできて、ホッと癒されますよ!
長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。