SMAP中居正広「水しか飲めない」極限状態まで陥った理由の画像
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 解散を宣言し、今後の動向から目が離せないSMAP。そのリーダーである中居正広は、現在44歳で独身、本人いわく「彼女なし」である。「1人が好き」で、特に寂しさや不自由さも感じていないという。中居といえば、司会としてはもちろん、俳優としての評価も高い。仕事となれば、とことん自分を追い込むことでも知られる。およそ8年前、主演映画『私は貝になりたい』に出演したときの役作りからも、それがうかがえる。

 同作で中居が演じたのは、BC級戦犯として裁かれる旧日本兵の役である。リアリティを出すため、過酷な減量に取り組んだ。製作発表記者会見の段階で、すでに7キロもウェイトダウンしていたが、その後も「とにかく食べる量を減らす」という独自の方法で、減量を続行していた。

 もともと小柄な中居だが、さらに絞り込み、悲壮感を出すことが狙いだった。製作発表時には7キロ落ちていたため、ダイエットは順調なように見えた。だが、いよいよクライマックスシーンを迎えるおよそ1週間前、福澤克雄監督から「食を断ってほしい」という、容赦ない申し入れを受けた。ここから中居は、水分しかとらない過酷ダイエットでラストスパートをかけ、50キロ台後半だった体重が、最終的に51キロまで落ち、体脂肪率はアスリート並みの6.2%まで急落したという。

 主演俳優として当然の努力だといえばそれまでだが、中居はとにかく必死にやり遂げた。後に中居は、「俺には“やせろ、やせろ”って言うくせに、監督は肉まんや水ようかんを平気で食べてる。本気でぶっ飛ばそうかと思いました」と、当時を振り返る。監督も、国民的アイドルにむちゃを言ったと、後々平謝りしたという。限界ギリギリの努力が実り、同作は役者としての中居にとって代表的な作品となった。

 クランクアップ後、中居がまず足を運んだのは、とんかつ屋だ。その後も、焼き肉、寿司、中華、唐揚げ、餃子、豚のしょうが焼き、酒の締めにカップラーメン……と、解放感から、とにかく好きなものを食べまくった。そうした不摂生を繰り返し、またたくまにリバウンドしてしまう。およそ4カ月で8キロ増、以前よりやや太めの59キロまで増えてしまったそうだ。

 現在は役者業を休み、司会業とラジオ、唯一メンバー全員が出演しているレギュラー番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)などの仕事をこなしている中居。SMAP解散にともない、年内で『スマスマ』の終了も決まっている。今後、メンバーはそれぞれの道を歩むことになるだろう。そのとき、また役者としての中居の姿を見られるかもしれない。

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