NEWS加藤シゲアキが「関ジャニ∞錦戸亮の言葉」に涙した日の画像
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 ジャニーズタレントで初のベストセラー作家になったアイドルといえば、NEWSの加藤シゲアキだ。今年は、メンバーの小山慶一郎と出演中のトークバラエティ『NEWSな2人』(TBS系)がスタート。二人合わせて「コヤシゲ」の愛称で親しまれている。加藤は、青山学院大学法学部を卒業したが、ずっと物を書くことが好きで、それがようやく小説出版というかたちで花開いた。アイドルとしても作家としても順調に見えるが、ここにくるまでは、アップダウンの激しい人生だった。

 小学生の頃はいじめられっ子だったが、6年生でジャニーズJr.に合格すると、そのはっきりした目鼻立ちもあり、すぐにエリート街道を走り出す。入所1カ月後に沖縄、3カ月後にハワイへ仕事で行き、半年後にはマイクも持たせてもらっていた。その後も、昼の連ドラ出演、オーディションを突破して『3年B組金八先生』(TBS系)の生徒役も決まり、芸能人として順風満帆だった。

 ところが、『金八』で一気にブレイクするかと思いきや、スランプに突入する。高校1年の頃からNEWSとして活動し始めたが、これまで目立つ存在だった加藤が、Jr.よりすぐりのメンバーで結成されたグループの中では、あまり目立つことができなかった。たまに誰がやっても務まる番宣のようなPR役を買ってでようと挙手しても、事務所関係者から、「加藤はいいや」といわれてしまうようこともあったそうだ。

 自分が思っている自分と現実との差に、徐々に情緒も不安定になっていった。そんな矢先に起こったのが、2006年のグループ活動休止だ。初期メンバーの一員だった内博貴、草野博紀の謹慎処分によって、連帯責任を課せられ、グループも休業を余儀なくされた。山下智久はすでにソロ活動を始めており、錦戸亮は兼務していた関ジャニ∞での活動がある。手越祐也と増田貴久はテゴマスとして活動しており、当時、小山と加藤が宙ぶらりんの状態だった。カフェで会った二人は、「俺たち、なんもなくね?」と肩を落としたという。

 そんなときに、嵐の二宮和也が自ら、映画『硫黄島からの手紙』のオーディションを受けて合格したということを知り、加藤は自分も行動しなければいけない、と思い立つ。「書くことだったら、ジャニーズの誰よりもやってきた」と思い、事務所に小説を書きたいと告げた。そして1カ月で、処女作『ピンクとグレー』を書きあげた。同作は現役ジャニーズ初の小説家デビューと話題を呼び、累計40万部を突破するベストセラーとなった。さらに、Hey!Say!JUMP中島裕翔の初主演で映画化、コミックも発売された。

 加藤にとって、いつも心の片隅にいるのは、仲間でありライバルだったかつてのメンバー、錦戸だ。メンバーだった頃はともに行動することが多かったが、錦戸が関ジャニに専念するためNEWSを離れたとき、本当にショックを受けた。そして、「好きだけど嫌いに思おう」と努力したという。

 小説を出した後、関ジャニの丸山隆平を介して、錦戸と飲みの席で再会した。そのとき錦戸から、「おまえが本を書いたのは、本当にうれしい。でも、もっと頑張れ。誰よりも、頑張れ」と言われた。これを聞いて、加藤はおしぼりで顔を隠して涙したそうだ。そして、「この人とはまだしばらく会えないなって」と、思ったそうだ。

 メンバー四人の知名度も上がり、人気も安定してきた感のあるNEWS。加藤やメンバーが、今後どんな活躍を見せてくれるのか楽しみである。

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