古希目前ながら、ネットという新たなジャンルに挑戦する姿はさすがのひと言。単独ライブは、一昨年から年1回行っており、今年も3月に開催していた。「テレビでは、絶対にカットされるような毒舌を吐きまくっていますよ(笑)。たけしさんの芸風は、過激な老人&田舎者イジリ。ネットマガジンに熱中してることからも分かるように、制約だらけのテレビは、窮屈に感じているはず」(同)

 たけし自身、昨年のイベントで「テレビの漫才は時間が短くなってイライラしてる。2、3分で勝負だから。その点、落語はいいね」と“脱テレビ宣言”。その言葉通り、立川梅春という名で高座に上がっている。功成り名を遂げ、好きなことだけやる老後。なんとも羨ましい限りだ。

 たけしが“脱テレビ”でやりたい放題する一方、BIG3の最後の一人、タモリの「理想の老後」は、故郷の福岡で悠々自適の生活を過ごすことだとか。

「実は、4年ほど前にタモさんの奥さんが体調を崩してしまったんです。彼女は両親の介護の問題もあり、実家の福岡と東京を往復する生活をずっと続けており、かなり疲れが溜まってしまっていたようですね」(キー局関係者) タモさんが『笑っていいとも!』を始めた頃から一人で事務所を切り盛りしていた糟糠の妻で、タモリも「自分が好き勝手にやってこられたのは、カミさんのおかげ」と大きな恩義を感じているという。

「彼女が体調を崩したのを機に、タモさんは、これまでたくさんの迷惑をかけた分、これからは奥さんのために生きようと決意したとか。そこで、彼女の体調を気遣い、福岡で新しい家を探しているようなんです」(前同)

 ただ、タモリは現在もキー局でのレギュラー番組を3本も抱える身。芸能リポーターの川内天子氏は、こう言う。「生放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の司会はありますが、収録のときだけ福岡から東京へ出てくればいい話ですからね。その『Mステ』の司会も、いずれ後輩に譲るつもりなんでしょう。もちろん、好きな『タモリ倶楽部』(テレ朝系)や『ブラタモリ』(NHK)はこのまま続けるでしょうが、好きな仕事だけしながら、苦労をかけた奥さんと福岡で第二の人生を謳歌する。まさに理想的な暮らしじゃありませんか」

 さんま、たけし、タモリ。三者三様の老後だが、いずれも個性の表れた見事なものになりそうだ。

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