9月は全国的に平年より暑く、まだ残暑厳しい日が続きそうですが、中央競馬は今週末で夏競馬が終了。来週から戦いの舞台は、中山、阪神へと移ります。

「待ってました」と手を叩く人。「なんだ、もう、終わりかぁ。ちょっと寂しいなぁ」と肩を落とす人……さまざまだと思いますが、小倉、新潟の8週間開催が身体に染み込んでいる僕としては、どこか中途半端な感じで、物足りなさを感じてしまいます。

 現在、他場を含めてローカルは一律6週間開催です。馬券の売上で成り立っているJRAとしては、やむを得ない決定なのかもしれませんが、来年以降、夏の小倉、新潟は、8週間のロングラン開催に戻してほしいというのが本音です。

 そんな強い願いと、熱い思いを込めて、今週末、最後の夏競馬に挑みます。予定されている重賞レースは、全部で3つ。9月3日、土曜日は、G3「札幌2歳ステークス」(芝1800メートル)。翌4日、日曜日は新潟を舞台に、G3「新潟記念」(芝2000メートル)と、小倉を舞台にした、G3「小倉2歳ステークス」(芝1200メートル)。この中で僕が騎乗するのは「札幌2歳ステークス」で、パートナーは、新馬戦で、みんなの度肝を抜く走りを見せたタガノアシュラです。

 函館芝1800メートルの新馬戦といえば、かつて、メジロブライトやアドマイヤムーン、ゴールドシップなどのG1ホースが勝ち上がってきたレース。この出世舞台で、2着に4馬身差をつけての圧勝。しかも、2歳コースレコードを1秒1も更新するタイムを叩き出したのですから、マスコミ、ファンの注目が集まるのも当然といえば当然です。

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