「残留の立場を明確にしていた木村は、来年1月にTBSドラマ『Get Ready!!』への主演が決まっているが、それ以外の4人には、積極的に新しい仕事は入ってこない状況でしょう」(前出の芸能記者)

 特に、今回の解散劇の戦犯とされている香取は、『SmaSTATION』(テレビ朝日系)などのレギュラー番組が順次終了となるとの見立てもある。だが、これが悪いことばかりでもないという。

「ある意味、自由になったことで、香取と草なぎはかねてより交際している女性との結婚へと突き進むのではないでしょうか。2人の仲の良さから、退社と合わせての“同時婚”もあるのでは、とも囁かれています。居に関しては、すでにジャニーズの枠を超え、バラエティ番組の司会者として欠かせない存在となっているだけに、残留でも移籍でも、今後の活動に何の不安もないでしょう」(前同)

 意外や、看板番組を放送する局側も、解散を喜んでいるフシがあるとか。「『SMAP×SMAP』は、1回あたり6000万円という破格のギャラが振り込まれていたといいます。テレビ不況が叫ばれる今、かつてほど視聴率も取れなくなった『スマスマ』を終わらせることができるのは正直、うれしいでしょう」(テレビ業界関係者)

 一方で、ジャニーズ事務所には痛手が残るという。「ファンは、解散のきっかけになったメリー氏の退任を求める署名活動を行うほどで、企業イメージが悪化しています。ジャニーズを推してきた大手広告代理店も、ジュリー氏への代替わりを求め始めているといいます」(広告代理店関係者)

 だが、このジュリー氏への引継ぎこそが、“帝国崩壊”の決定打になる可能性があるという。「実は、テレビ界はもちろん、ジャニーズのタレント間でもジュリー氏の手腕への評価は意外にも低く、ジュリー氏のトップ就任を機に、有力タレントが相次いで退社する可能性があるというんです」(芸能記者)

 こうなっては、これまでと同様の影響力を維持するのは、とても無理だろう。「そうならないためにも、ジャニーズとしては、もしSMAPメンバーが辞めたら、圧力をかけて実力を誇示するかもしれません。これまでシブがき隊や田原俊彦らが辞めていますが、シブがき隊のメンバーは、歌を歌うようなことはしていません。また、トシちゃんにしてもディナーショーなどを中心に活躍しており、“辞めジャニ”は表舞台には出てこないのがルール。唯一、郷ひろみは歌も出してますが、彼はグループではないし、移籍先はジャニーズに比肩する大手プロでしたからね」(前同)

 ジャニーズとSMAPメンバー双方にとって、まさに“一利なし”と言える今回の解散劇。「ただ、メンバーは誰も悪くない。強いていうなら我が子かわいさにI氏を恫喝したメリー氏と、独立を画策したI氏自身の欲がアダとなったんです」(業界関係者)

 日本のみならず、世界中にファンがいるSMAPだけに、事務所との、さらなる“ドロ仕合”は避けてほしいところだが……。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3