打倒・自民?「小池百合子の乱」第2ラウンドの画像
打倒・自民?「小池百合子の乱」第2ラウンドの画像

 五輪の熱気を地球の裏側に、そのまま持ち込む御仁がいる。先の知事選で300万票弱を集めて当選した、小池百合子東京都知事(64)だ。

 日本時間の8月22日にリオで行われた五輪閉会式では、うぐいす色の和服姿で五輪旗を振り、にこやかに「TOKYO」をアピールしたが、「笑顔の裏で、彼女は目の前の“敵”との対決にヤル気満々。自民党も東京都連関係者も、彼女の動向に戦々恐々です」と、複数の自民党関係者が肩をすぼめるのだ。

 小池氏と自民党との軋轢の原因は、先の都知事選にある。舛添要一前知事の辞任後に自民党が擁立候補を模索する中、小池氏は党内調整がないままに唐突に立候補を表明。結果、ブチ切れた都連が擁立した元総務相の増田寛也氏との分裂選挙を繰り広げることとなっった。

「もともと小池氏の擁立に否定的だった都連を無視しての行動でしたから、軋轢が生まれるのは当然。結果、壮絶な分裂選挙戦となったわけです」(自民党関係者)

 この“小池百合子の乱”の結果は、ご存じの通り、小池氏の圧勝。都連は面目丸潰れなのだ。さらに、「本来は党への背反行為として処分を下すところですが、小池氏は新党結成を示唆し、自民党からの離脱をチラつかせているんです。自民党としては、小池氏と決別すれば、首都・東京との連携に影響を及ぼすだけでなく、東京五輪の運営・準備にも支障をきたしますから、難しい判断を迫られているんです」(同)

 その“有利な立場”が、彼女の闘志をさらに過熱させ、現在、小池の乱の“第2ラウンド”を引き起こそうとしているという。「まずは、都連との関係性です。小池知事は、現在の都連を“潰す”と関係者に漏らしており、実際、都議会の解散も考えていた。特に、内田茂都議を“都議会のドン”と呼んで、敵視しているんです」(全国紙記者)

『週刊文春』(8月25日号)でも、五輪利権を牛耳っていると報じられた内田都議に対し、小池知事は「利権追及特命チームを作って、その闇を暴こうとしている」(前同)という。

 そもそも選挙戦中には、「内田都議に夫を自殺させられた」とする女性を選挙カーに乗せて、その悲痛な叫びを都内で響かせていた。さらに、小池氏の矛先は、都連だけでなく、五輪大会組織委員会の森喜朗会長にも向けられているという。

「小池氏はもともと森会長とは犬猿の仲で、今は五輪を巡って直接対峙する関係。特に、膨んだ開催費用について、強く詰め寄る覚悟のようです」(同) 小池知事は、当選後の8月9日に森会長と会い、談笑してみせたが、「笑顔の裏に燃えたぎるものが見えた気がして、記者の間でも話題でした」(同)

 リオ五輪の閉会式で安倍晋三首相と共演するなど、「押さえるところは押さえている」(同)という小池知事。彼女はかねてから、「勝負のときには緑色の服を着る」と公言しているが、はたして誰に会う際に身にまとうのだろうか……。

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