セントウルSというと、サマースプリントシリーズを戦ってきた馬と、ここを秋初戦に選んできた馬との戦いが一つのポイントになる。

 過去10年のセントウルSに出走した日本調教馬を振り返ると、前走高松宮記念に出走していた馬は[0・2・0・5]、安田記念組は[0・1・0・6]。複勝回収率はそれぞれ41%と14%。G1で上位をにぎわせてきた馬が出走してきたわりには、少し物足りない内容となっている。

 そうなるとサマースプリントシリーズ組を狙うしかないが、これはそれぞれのレースについて傾向を見る必要がある。

 北九州記念組は該当馬が一番多い。ハンデ戦から別定戦という形になるが、斤量変動による傾向は見出しづらい。また、北九州記念における着順も参考にはなりづらい。

 唯一、かなり参考になるのがローテーションだ。春からずっと使い詰めで、3か月以上の休養明けから6戦目以上となる馬は[0・0・2・23]。対して5戦目以下は[5・1・2・33]。ある程度は余裕のある使い方が前提となる。

 アイビスSD組は該当馬が少ないが、基本的に上位馬しか出走してこないので過去10年[3・0・0・3]とよく走っている。上位馬については素直に信用してよい。

 キーンランドC組はシンボリグランが穴を開けたことがあるが、基本的にキツい使い方なので積極的に評価はできない。

 この原稿を書いている時点では北九州記念組の動向が定かではないので、ひとまず◎はネロとしておく。アイビスSD2着は、例年の相場だと十分ここを勝てるレベルということになる。

 ○アットウィルもアイビスSD4着ならギリギリ有りと言えるレベル。安定感のある馬なので、3連複・3連単の3着候補には欠かせない。

 ここでは▲ウリウリ、★ビッグアーサーとしておくが、北九州記念組の顔ぶれが決まったらこのあたりの印は調整したい。

 △レッドアリオンのような6歳馬では微妙だが、このあと若い馬で該当馬が出てきたら、人気薄でも抜擢したい。

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