貯金なんて意味ない! これが最強の「ズボラ金儲け術」だ!!の画像
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 驚く時代がやってきた。金利が低いからと、銀行に預けず家庭で保管したままにする“タンス預金”に使う金庫が、バカ売れしているというのだ。だが、金庫にお金を寝かせているだけで増えるということは決してない。

「マイナス金利の現状では、ネット銀行の定期預金もほとんど利息はなく、預金をするだけで複利効果は狙えません」 こう話すのは、FP(ファイナンシャルプランナー)の横山利香さんだ。そんなお金のプロに、今回、運用方法について教えてもらった!

●個人向け国債

 日銀によるマイナス金利政策の導入で、銀行の定期預金金利が0.01%程度までに低下。7月募集分の個人向け国債の応募額は、前年同月比で1.5倍になったことは話題になった。

 FPの横山利香さんは次のように話す。「ネット銀行の定期預金の金利は0.01%なのに対して、個人向け国債は金利が0.05%(7月募集分)ついていますから、元本割れのリスクがない金融商品の中では、かなり有利だと思います」

 国が発行する債券なので安心できるうえ、メガバンクや地方銀行はもちろん、証券会社やゆうちょ銀行、信託銀行、信用金庫などの窓口だけでなく、一部金融機関ではネットやATMで、1万円単位で購入することができる(最少額は1万円)のも魅力だという。

「ネット銀行の場合、有利な金利が適用されるには〈預入金額が100万円以上〉などの条件があって、まとまった余裕資金がない人にとっては難しいんです。その点、個人向け国債は少額から始められますからね」(前同)

 個人向け国債には、【1】固定金利型3年満期(以下=固定3)、【2】固定金利型5年満期(以下=固定5)、【3】変動金利型10年満期(以下=変動10)の3種類があるが、一番お得なのはどれか?

「変動10がおススメですね。商品名からも分かるように、他の2つは固定金利。景気動向により金利が上昇しても金利は0.05%のままですが、変動10だけは適用利率が上がった場合に、その恩恵を受けることができますからね。その逆の状況、つまり景気が悪くなって金利が下がっても、金利の下限は0.05%と決まっているので安心です」(前同)

 半年ごとに利息を受け取ることができるのもうれしいが、中途解約には注意が必要だ。購入後1年経たなければ、解約手数料として「直前2回分の税引き後受取利子(税引き前利息相当額×0.79685)」が、かかってしまうのだ。

「1年経てば解約することができるのはいいんですが、その際の手数料分だけ、資産がマイナスになってしまうと考えると、満期まで持つことが基本です。しかも3、5、10年と満期までの期間が、銀行の定期預金の1年などと比べると長期になるのは使い勝手が悪い。やはり、当面使う予定がない資金で購入したほうがよいでしょう」(同)

 どの金融機関で買うのかも重要になってくるという。「購入キャンペーンを活用しない手はありませんからね。7月に実施されたものの中では、たとえばマネックス証券は購入金額が50万円以上で1000円、100万円以上で2000円と税引き前の利息に換算すると0.2%に相当する現金プレゼントがあります」(金融ジャーナリスト)

 キャッシュバックキャンペーンだけではないという。「楽天証券では、楽天市場で使える楽天スーパーポイントと等価交換できる楽天証券ポイントが、買付金額10万円で200ポイントもらえます」(前同)

 楽天市場でネットショッピングを頻繁に利用するという人にはこちらもありか。使う予定がなく、手持ち資産を元本割れのリスクがあっても効率的に増やしたいけど、忙しいし、投資の勉強等に時間をかける余裕がないという人は“投資信託の積み立て”に取り組んでみてはいかがだろう。

「投資信託の積み立ての場合、1000円程度から積み立てることができるので敷居が低く、始めやすいですね」(前出の横山氏)

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