「運動の秋」には、ちゃんと理由があった!の画像
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 夏の暑さで運動どころではなかった人には、秋の涼しさはありがたいですよね。夏に体を動かせなかった分、秋にはしっかりと運動したいものです。食欲の秋ですから、運動をしないと食欲だけが増して大変かもしれません。

 そして秋は運動の秋とも呼ばれますが、実はこれには理由がしっかりとあります。それは代謝を高めるのに適した季節だからなのです。人間の身体は外の気温に対して、エネルギーを消費し、体温調節をします。夏場は暑いのでエネルギー消費は少ないですが、冬場はエネルギーをたくさん使い、熱を保ちます。この基礎代謝が高ければ、痩せやすくなるというわけです。代謝が少ない夏から、代謝が高まってくる秋は、冬ほど寒くもないので、運動には最適な季節。まさに「運動の秋」なのです。

 また、食欲の秋といわれるのは、冬場に代謝が上がるため、必要なエネルギーを蓄えようとして食欲が旺盛になるから。冬場には食料が減ってしまう自然界とは違って、人間の世界では冬でも食材が手に入ります。秋に食欲のままに食べていると、備える必要の無い体脂肪が増えていくのです。これを防ぐためには、基礎代謝を高め、脂肪を燃焼させる有酸素運動が効果的です。

 ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳といった長時間にわたり、酸素を取り込みながら行うのが有酸素運動です。運動の度合としては、多少負荷がかかる程度がよいでしょう。「脂肪を燃焼しなければ!」と、息が切れるほどのがむしゃらな運動だと、かえって体によくありません。一緒に運動をする相手がいるならば、会話ができるくらいのペースがいいですね。

 運動の目安は、1日2回15分程度の運動を、週に3回ぐらいするのがいいといわれています。ダイエットが目標の場合は様子を見ながら、少し長めに行いましょう。仕事をしているとなかなか難しいですが、朝起きて水分とバナナなどの軽食をとり、30分以上たってから軽くウォーキングするだけでもOK。通勤時の移動をちょっと徒歩に変えるだけでできてしまいます。食後、時間をおくのは低血糖などによるケガのリスクを減らすためです。

 有酸素運動は酸素を取り入れながら行う運動なので、なるべく空気がキレイなところでやれば心身ともにリフレッシュできます。早朝の公園などがオススメです。運動の秋を楽しみながら、健康で美しい体をゲットしましょう。

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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