ナイフにバイク、SMAP木村拓哉が“ドラマで流行らせた”懐かしグッズの画像
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 今年12月31日で解散することが決まったSMAPの中で、その解散の原因として最近なにかとやり玉に挙げられているのが、キムタクこと木村拓哉(43)。しかしそのキムタクはかつて主演ドラマの多くが視聴率30%以上を記録するなど、SMAPメンバーの中でも、随一の人気者だったのは紛れもない事実だ。実際、キムタクドラマ発のブームもこれまで何度も起こしている。

 1996年、キムタクの連続ドラマ初主演作となったのが、月9ドラマの『ロングバケーション』(フジテレビ系)。キムタクが演じるさえないピアニストと山口智子(51)が演じる落ち目のモデルとの同居生活を描いたこの作品は平均視聴率29.6%を叩き出し、ドラマの影響でピアノを習い始める男性が増えるなど「ロンバケ現象」と呼ばれるさまざまな社会現象を巻き起こした。そして、そんな「ロンバケ現象」の一つが、当時キムタクが劇中でしていたゆるふわパーマでロン毛の髪型。当時すでにロン毛にしていた男性も多かったが、ナチュラルなパーマはキムタクならではで、カッコいいからとマネをする若い男性が急増したのだ。もっとも、マネをしたから誰でもカッコよくなるわけでもなく、おばさんパーマにしか見えなかったという気の毒な事例も少なくなかった。

 一方、キムタクドラマが悪影響をもたらしてしまったこともある。それが1997年放送の『ギフト』(フジテレビ系)。記憶喪失の青年の葛藤を描いたこの作品には、キムタクがバタフライナイフを振り回すシーンがあり、放送終了後に、全国各地でバタフライナイフを使用した少年犯罪が発生する事態となってしまった。そのためだろうか、この作品だけはキムタクドラマの中で唯一DVD化されていない。

 腕はあるが人気のないキムタク演じる美容師の男性と、難病に侵されながらもけなげに生きる常盤貴子(44)演じる図書館司書の恋愛模様を描いた、2001年放送の『ビューティフルライフ』(TBS系)は、平均視聴率32.3%、最高視聴率41.3%を記録したお化けドラマ。当然、その影響力も非常に強く、ドラマ内でキムタクが乗っていたヤマハのバイク『TW200』の売り上げが急増し、街中の至るところでこのTWを見かけるという事態となった。さらにこのドラマの影響で、2000年の美容師志望率も例年より2割も上がったという。

 そして平均視聴率34.3%を記録した2001年放送の月9ドラマ『HERO』(フジテレビ系)では、キムタク演じる型破りな検察官が着ていたレザーのダウンジャケットが大きな話題となった。もともとキムタク本人の私物だったというこのダウンジャケット、人気のあまりプレミアがつくほどだったという。ちなみに2014年に放送された第2期も平均視聴率21.3%を記録するヒットとなったが、放送が夏だったためか、ダウンジャケットの出番はなし。その代わり、キムタクが劇中で着ていたTシャツやチェックのシャツが話題になっている。

 四半世紀にわたってトップアイドルとして君臨し続けたキムタクは、女性だけでなく、多くの男性も憧れる存在だったことは間違いない。今後、ピンになったキムタクがこれまでのような影響力を保ち続けることができるのか、注目していきたいところだ。

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