SMAP中居正広が稲垣吾郎を殴った理由の画像
SMAP中居正広が稲垣吾郎を殴った理由の画像

 解散発表以降、SMAPメンバー全員による唯一のレギュラー番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でしか、5人がそろった姿は見られない。メンバー同士、出会いから30年近いため、もはや熱く語り合ったり、ケンカで声を荒らげることもないようだ。しかし、トップアイドルになる以前、特に10代の頃は、血気盛んでケンカもしていた。中には今からだと想像がつかない、中居正広と稲垣吾郎のケンカというのもあった。

 SMAPが結成された翌年1989年に、バラエティ番組『アイドル共和国』(テレビ朝日系)がスタートした。歌番組が軒並み終了していった時代、当時6人だったSMAPは、芸能界でブレイクするためのチャンスを模索していた。バラエティのどんな企画にも、真剣に取り組もうという意識もあった。そんなとき、絶叫マシンに乗ってレポートするという体当たり系の企画がくる。

 収録の日も、メンバーたちのモチべーションは高かった。すでにリーダーだった中居は、企画を成功させるために、気合いが入っていたという。ところがそのとき、稲垣が、「俺はやらないよ、俺は絶対にやらない」と、ジェットコースターへの乗車を拒否したのだ。

 収録は一時中断、いったん控室に戻り、メンバーは稲垣を説得した。「吾郎、チャンスなんだ。これをきっかけに、頑張っていかないと」と言う中居に、かんしゃくを起こした稲垣が、「嫌なんだよ!」と持っていた手鏡を投げた。手鏡は木村拓哉をかすめ、壁に当たって、「バリ~ン」と砕けた。その瞬間、中居が「ふざけんなっ! 仕事なんだよ」と稲垣のほおをはったという。

 その後、収録が再開。嫌がりながらもジェットコースターに乗車していく6人。と、その瞬間、草なぎ剛と香取慎吾の手をスルリとかわした稲垣が、「スターター、務めます」と言いながら、カメラからフレームアウト。まんまと逃げおおせたのだった。

 稲垣は、学生時代に部活などの経験もなく、上下関係や協調性に欠けていたと、後に反省している。そういう部分を気づかせてくれたのは、そのときの中居の行動だったようだ。確かに、弱冠17歳で「仕事なんだよ!」と言える中居のプロ意識があったからこそ、現在の彼らがあるのかもしれない。

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