国民的人気グループのSMAPが12月31日をもって解散すると、8月14日、ジャニーズ事務所がファクスで発表しました。今年1月の解散危機騒動の後、活動継続を決めたSMAPでしたが、ファクスによれば、メンバー数人より「今の5人の状況ではグループ活動をすることは難しい」という要望があったといいます。事務所側はグループ活動の休止を提案するも、「休むより解散したい」という希望が出され、グループとしての存続は困難と判断したそうです。国民的グループの解散ということで、このニュースは世間に衝撃を与えましたが、過去にもジャニーズ事務所の有名グループが解散した例はあります。
今回のSMAP解散に対し、薬丸裕英(50)は、「長年グループで活動する難しさは身をもって経験している」とコメントしました。自身もかつては、シブがき隊のメンバーとして活躍。元メンバーは、現在俳優として活躍する本木雅弘(50)、タレントの布川敏和(51)で、シブがき隊として約7年間活動し、後に解散しました。
シブがき隊解散の理由として「本木さんが俳優業に専念したいから」という噂がありましたが、布川さんはテレビ番組でこれを否定しています。布川さんによれば、シブがき隊はバック転ができなかったそうです。そんな中、バック転もできてダンスもすごかった少年隊が出てきて、「俺ら終わったな」と感じ、「このままシブがき隊として、やっていけるのか? どうせなら人気があるうちに解散しよう」と、三人で話し合い、1988年11月2日の解隊コンサートをもって解散しました。
他に解散したジャニーズといえば、“伝説”ともいわれたグループ、光GENJI。80年代後半から90年代前半にかけ、ローラースケートをはいて、踊りながら歌うパフォーマンスで、圧倒的な人気を誇ったグループです。メンバーは内海光司(48)、大沢樹生(47)、諸星和己(46)、佐藤寛之(45)、山本淳一(44)、赤坂晃(43)、そして光GENJI在籍時は佐藤敦啓で、現在は名前をカタカナに変えて活動中の佐藤アツヒロ(43)の七人。94年に大沢と佐藤寛之が脱退。その後、グループ名を「光GENJI SUPER5」に変更して活動を続けましたが、95年に解散しました。
元メンバー諸星がバラエティ番組出演の際に語ったところによれば、「94年頃には解散が避けられない雰囲気」になっていたそうです。さらにコンサート終了後の食事中、いつも必ずステーキから食べていた大沢が、つけ合わせのニンジンから食べ始めるのを見て、「いつもパワーをつけるために肉を食べてたやつが、ニンジンから食ったっていう」ところに、メンバーのやる気のなさを感じ、グループを招集して解散を宣言。それにメンバーたちも同意したそうです。解散後、内海、佐藤アツヒロは現在もジャニーズ事務所に所属、他メンバーはそれぞれの活動をしています。
社会現象ともいえるほどの人気を誇ったアイドルグループの解散は、ファンならずともショックな出来事です。もし少しでも可能性があるのならば、再結成した姿を見てみたいと思うのも人情なのではないでしょうか。