筒井真理子「仕事の縁はありますけど、男性の縁はさっぱり(笑)」ズバリ本音で美女トークの画像
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『花子とアン』など人気ドラマでも大活躍のベテラン女優・筒井真理子さんが登場。10月8日から公開中の出演映画『淵に立つ』は、カンヌ国際映画祭で「ある視点部門」審査員賞を受賞。撮影や授賞式の裏話から、面白すぎる素顔にまで、たっぷり迫ってきました!

――出演映画『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭で、「『ある視点』部門審査員賞」を受賞されましたね。

筒井:私も授賞式には行ってきましたよ。もちろん初めてのことでした。

――行かれたご感想は?

筒井:レッドカーペットを歩いたときに「ホントに来たんだ!」ってとてもうれしかったです。カンヌの町自体が碧い海のそばにあって、町の人もすごく映画好きなんですよ。タクシーの運転手さんや学生さんなど、いろいろな方々に「映画見たよ」と声をかけてもらって。

――とても楽しかったんですね。

筒井:夜が遅くて、明け方の4時くらいになると、もうすごく盛り上がっていて、歓声で目が覚めちゃうんですよ。カンヌには10日間行っていましたけど、その間の1日の平均睡眠時間は2、3時間くらいでしたね。で、あるとき、着物を着てバーに行ったら「その着物いいわね」って声を掛けてくれた方がいて……。

――誰です?

筒井:それが、アニエス・ベーさんで!

――え~っ!? 世界的に超有名なファッションデザイナーじゃないですか!

筒井:そう。もっと英語が話せたらなって思いました。カンヌにも一応、英語のスピーチは用意していったんです。結局、授賞式では深田晃司監督しか話す時間がなかったんですが。

――それは残念。

筒井:でも、大好きなイランのアスガル・ファルハーディー監督と、ちょっとお話できたので、やっぱり準備はしておくもんだなって。

――ちなみに、受賞作『淵に立つ』の内容はというと、郊外で町工場を営む鈴岡利雄とその妻・章江の前に、ある日、利雄の旧い知人・八坂が現れたことにより、家族が崩壊していく……といった物語ですね。

筒井:台本を読んだときに、私が演じた章江という女性のメンタルのアップダウンがものすごかったので、これは自分の気持ちだけでは追いつかないだろうなって、まず思いました。そこで、体のほうもちょっと変えたいと思ったので、深田監督に相談して、調整したんです。

――後半での激変ぶりはスゴイのひと言で、13キロも太ったそうですね。

筒井:ありがとうございます。撮影の前半と後半の間が20日間くらいしかなかったので、どれだけ変われるか心配でした。その間は1日、6食でしたね。

――えっ、6食も!?

筒井:朝昼晩を、全部1食ずつ増やしたんです。メニューも炭水化物中心にして。余ったお弁当も必ずもらっていました。で、最後は担々麺! 一緒に水餃子も頼んで、スープも最後まで飲んで。お店の方も不思議がっていましたよ(笑)。

――そりゃそうでしょ。いきなり量が増えて苦しくなかったんですか。

筒井:もう食べるのが辛かったですね。それに一日中眠いんですよ。食べ続けていたんで、糖尿病になるんじゃないかという恐怖があったくらい(笑)。

――そして、撮影が終わったら2週間で14キロ落としたそうですね。

筒井:ほぼ断食でした(笑)。

――見事な女優魂! 外見も、前半では明るめのロングヘアで服もカジュアルですが、後半は短めのボサボサ髪で、太って動きもヨタヨタ……という感じですね。

筒井:前半で大きな“事件”が起きて、章江の気持ちとしては、すべてに絶望してしまうんですよね。他人から見られることも、どうでもよくなったというか。それでの激変なんです。現場でも、体が変わると不思議としゃべり方も変わりました。

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