渡邉恒雄「巨人・松井秀喜監督&築地に新球場」の大野望の画像
渡邉恒雄「巨人・松井秀喜監督&築地に新球場」の大野望の画像

 クライマックスシリーズに突入したプロ野球。フラフラになりながらも、なんとか2位に入り、広島への挑戦権をかけてDeNAと戦ったのが、球界の盟主・読売ジャイアンツだ。そんなチーム状態の一方、ここにきて意気軒昂なのが、元読売巨人軍取締役最高顧問の、渡邉恒雄読売新聞グループ本社主筆(90)。

「今年3月、15年秋に発覚した巨人選手の野球賭博問題の責任を取ってナベツネさんは最高顧問を引退しましたが、そのとき同時に健康問題も取り沙汰されていたんです。どうやら、糖尿病が深刻な状態だったそうです」(スポーツ紙記者)

 渡邉氏は、2か月後の5月には読売新聞社においても、会長職から退いた。「超キレ者と評判の山口寿一社長に社業のすべてを譲った」(経済誌記者)とも言われ、年齢も年齢なだけに、「ナベツネさんも、ついに隠居か」とささやかれていたという。だが、そのまま終わらないのが、渡邉氏が“ドン”と呼ばれるゆえんだ。「ダイエットに成功し、糖尿病を改善。見事に健康を取り戻したそうです」(前出の経済誌記者)

 今では、14年に大手町に建った地上33階建ての新社屋、通称“ナベツネタワー”に毎日出社し、「安倍首相をはじめ、各界の大物と夜な夜な会合をしている」(前同)というのだ。完全復活を遂げた渡邉氏の次なる野望、それは巨人軍の新球場建設だという。

「ナベツネさんは、巨人の本拠地、東京ドームに不満を持っているそうです。というのも、東京ドームは読売巨人軍の持ち物ではなく、毎試合、観客の入場料収入から株式会社東京ドームに“使用料”を取られているんです」(スポーツ紙記者) その額は、一説には「入場料の25%」(前同)と言われる。東京ドームでは今年も287万人超を動員しているので、使用料も相当な額であることは想像できる。

「球場を持たないことは、維持運営費の負担がないという利点はあるものの、その分、看板などの広告費や飲食の売り上げも入らない。テレビの放送権料が減少する中で、広島のマツダスタジアムや、横浜スタジアムを買収したDeNAが今後進める“自前経営”に、優秀な経営者でもあるナベツネさんが関心を持つのは当然のことでしょう。まあ、一部には、“ドームに使用料の料率を下げさせる揺さぶりだろう”という声もありますが……」(専門誌記者)

 渡邉氏が考えているという新球場の候補地はズバリ、築地。今、豊洲への市場移転問題で揺れる場所だが、「築地は、銀座から歩いてすぐという最高の立地と、なんと言っても、“憎きライバル社”朝日新聞のお膝元。そこに読売の球場が建てば、“ついに、朝日を従えた”という気分になるのかもしれません」(前同)

 そして、渡邉氏が、2002年から抱き続けているもう一つの野望が、「松井秀喜監督就任」だ。築地新球場で松井巨人がペナントを制覇する。叶う日は来るか!?

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