タッキー&翼・今井翼が「世界で活躍できる」といわれるワケの画像
タッキー&翼・今井翼が「世界で活躍できる」といわれるワケの画像

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長に、将来のスターを見出す才能があることは広く知られている。多くはオーディションで選出されるが、中にはジャニーさんが自らスカウトしたり、特別扱いをする逸材が現れる。タッキー&翼の今井翼は、中学生の頃、「YOU、ダンスいいね!」と、ジャニーさんから直接言われたことがあるそうだ。ジャニーさんが見抜いた通り、現在のジャニーズ内でも今井のダンスに対する評価はかなり高い。

 2000~06年あたりまで、KinKi Kids堂本光一が座長を務めるミュージカル『SHOCK』シリーズで力をつけ、10年にはジャニーズのロングヒットミュージカル『PLAYZONE』の座長に就任。ラスト公演の15年まで、カンパニーを牽引した。今井が座長に就いてからは、マイケル・ジャクソンも手がけた有名振付師、トラビス・ペインらを迎え、世界で通用するまでのクオリティに高めた。

 12年と14年には、世界的なダンスカンパニー「バーン・ザ・フロア」の公演に、ゲストダンサーとして参加。同じく14年には、歌舞伎役者の片岡愛之助と『十月花形歌舞伎 GOEMON 石川五右衛門』で初共演、伝統芸能の歌舞伎とフラメンコを融合した舞台を成功させている。この舞台は現在、東京新橋演舞場で再演中だ。10月3日の初日には、愛之助の妻で女優の藤原紀香が梨園デビューしたことも大きな話題になった。今回の『GOEMON』では、今井は神父カルデロンと霧隠才蔵の2役を演じ、自慢のフラメンコを存分に披露している。

 そもそも今井がフラメンコにハマったのは、ジャニーさんが企画、構成、演出をした、大阪松竹座新築開場10周年記念舞台『World’ Wing 翼 Premium 2007』で、フラメンコに初挑戦することが決まり、単身スペインのマドリードにフラメンコを勉強しにいったのがきっかけだ。翌08年には、アンダルシアへも足を延ばし、スペイン語も学び、今やジャニーズ内でフラメンコといえば今井、というほどの腕前を誇っている。

 それ以降も、定期的にスペインを訪れて語学を習得し、スペイン文化の普及にも尽力。その功績が認められ、12年にスペイン文化特使、13年にはスペイン親善大使に任命されるという、日本人初の快挙を達成している。同じく13年に、ジャニーズタレントとしては初めて、日本大学でおよそ400人の学生を前に教壇に立ち、スペイン語の講義まで行っている。

 来年の3月からは、山田洋次氏が脚本と監督を手がける舞台『マリウス』にも出演が決まっている今井。これからも得意のダンスを生かし、活躍の場を広げていきそうだ。

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