順当に前哨戦を勝利したダービー2着の○サトノダイヤモンド、皐月賞馬▲ディーマジェスティの2強対決に注目が集まる菊花賞。もちろん、この2頭が実力的に抜きんでているのは間違いない。3000メートルの舞台でも2頭とも折り合いの不安はなく、ダイヤモンドは好位から3~4コーナーで仕掛けられる器用さがあるし、ディーマジェスティも早め捲りという武器がある。

 馬券的な妙味は少ないが、2頭が馬券に絡む可能性は高いだけに重い印を打たざるをえないだろう。だが、2頭が盤石かと言えば、そうではない。菊花賞といえば、夏の上がり馬が穴を開けるケースが過去にも多くあるレースだ。今回も、2強に割って入る上がり馬が1頭いる。

 それが、◎カフジプリンスだ。前走の神戸新聞杯は4着だったが、直線入り口で馬群が詰まり、一度ブレーキを踏んでからの追い出しとなってしまった。それでも、最後の脚は目を見張るものがあった。追い出してから長くいい脚が使えるタイプだけに、3コーナーから下り坂がある京都の長丁場はうってつけの舞台。5馬身差で勝利した3走前の阿寒湖特別(2600メートル)のような競馬ができれば、2強を捲り切る可能性も高い。

 他にも上がり馬として、ミッキーロケット、ジュンヴァルカン、シュペルミエール、ウムブルフあたりの激走にも注意したい。馬券は◎+2強のいずれかを軸にした3連単マルチで。

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