SG「ボートレースダービー」がボートレース福岡で開催中。同レースは以前、「全日本選手権競走」と呼ばれていたビッグレースだ。

 今回、有力選手と目されているのは、瓜生正義、山崎智也、篠崎元志。瓜生選手は「福岡のエース」とされる存在で、全日本選手権を2度優勝していることも心強い。山崎選手も全日本選手権を2度優勝しており、今年も力強い活躍を見せている。福岡の若手のエース・篠崎選手は現在、賞金ランキング6位。年末の賞金王レースに向けて、気合いも充実していることだろう。

 この3人を中心に熱き男たちの戦いが繰り広げられるボートレース福岡は、福岡の繁華街・天神から10分ほど。大都会にある都市型レース場だ。そのため、スタンドからは市中心部に建ち並ぶ高層ビル群や、福岡ソフトバンクホークスの本拠地・ヤフオクドームが見える。レース観戦の帰りには、博多見物としゃれ込もう。

 さて、秋の博多といえば、大相撲九州場所も楽しみだ(今年は11月13日〜27日)。以前、福岡を訪れたら、九州場所開催の直前で、街には関取の和服姿があふれていた。

 そんなとき、とあるスーパー銭湯に入ったのだが、洗い場の片隅で、有名な元大関がお供も連れず、ただ一人、湯桶でくんだお湯をかぶっていた。それも、周りのお客に湯をかけてしまわないように、大きな体を小さく縮めて、湯をかぶっていたのである。

 ちょっとカッコ悪い姿だったかもしれない。しかし、それを見たとき、アタシは大感動。体力も気力も人並優れている元大関が、周りの客に迷惑をかけないように、万全の注意を払っている。これぞ本物の男だと思った。

 それ以来、博多という言葉を耳にすると、そのときの元大関の姿が目に浮かぶ。モツ鍋でも博多美人でもなく、ちょっと見にはカッコ悪いが、彼の気配りゆえの男らしい姿が目に浮かぶのだ。

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