ところで、この2人、どうして、トラップガールになったのだろうか?「私は昨年まで学生だったんですが、知人の紹介で“経費で、なんでもできるよ”と言われて入りました。実際、ターゲットが出入りしている趣味の教室やジムにも、会社のお金で通えますから」(由香里さん)

 そんな理由で(失礼)? 一方、紗季さんの前職はなんと、ファミレスの店員。「私は昔から人間観察が好きだったんで、この仕事は面白そうだなぁと」 ただの好奇心?

 前出のスタッフが語る。「トラップガールは演技力や調査テク、心理学に長けていることも重要ですが、一番重要なのは“普通っぽさ”。普通だから、対象者も親しみを覚えるんですよ」

 普通っぽさを武器に、男女の仲を引き裂くトラップガールたち。だが、凄腕の彼女たちも、震え上がったケースがあったという。「私と紗季さんと2人で組んだ仕事なんですが、対象者は30代の人妻で、依頼人は旦那さん。“本棚から30万円ほどのヘソクリが出てきた。浮気しているんじゃないか。もし浮気していたら別れさせたい”との話でした」(由香里さん)

 そこで2人は、その人妻と接触。3人で食事をする機会を得られたという。紗季さんはその席で、「実は私、不倫をしているんです……」と告白し、人妻にそれとなく水を向けると、「実は私も……」と、人妻は口を開いたという。ついに尻尾をつかんだと喜んだ2人だが、素人モノのビデオに出ちゃったんだよね」と驚きの回答。つまり、ヘソクリは出演のギャラだったのだ。

「後日、このことを旦那さんに報告すると、ほんとガク然とされて、しばらく固まっていましたね。結局、2人は離婚することにしたそうです」(由香里さん) 凄腕のトラップガールたちも、普通の人妻が持つ秘密にはかなわなかった?

 ともあれ、誰もがターゲットにされてもおかしくない「別れさせ屋」。もし路上で自転車が故障して困っている女性がいたら、あなたは助けますか?

※別れさせ屋は銀座レディス1の商標登録です。ACグループは同社の許可を得て商標を使用しています

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