人生一発逆転! デイトレーダーを筆頭に大金を稼ぐ「個人投資家」転職のススメの画像
人生一発逆転! デイトレーダーを筆頭に大金を稼ぐ「個人投資家」転職のススメの画像

 英国のEU離脱に始まり、中国の景気低迷、国内に目を向ければ、日経平均は、ここ数か月1万6000円台の横ばいになっている。景気は踊り場にあり、政府は28兆円規模の経済対策を打ち出したが、我々、庶民の生活は楽になるのだろうか? 不安なので、自分でどうにかするしかないと「個人投資家」への転職が思い浮かんだ本誌記者は、活躍中の有名個人投資家の方々にお話を聞いてきました。

「地合いが悪いほど、一銘柄に集中しやすくなります。一銘柄に集中して急騰する株式が年に何回か現れます。それがチャンス」と語るのは、“株式投資で億稼ぐ女”東大卒トレーダーのウルフ村田(村田美夏)さん。

 急騰株の代表的な銘柄は、最近で言えば、最新スマホゲーム『ポケモンGO』の大ヒットによる任天堂関連銘柄だ。全米でのヒットと日本での配信開始を受け、任天堂は一時、前日比6.96%高の2万9920円まで上昇した。ポケモンGOに関する提携を発表した日本マクドナルドホールディングスの株価は一時、前日比9.1%高の3790円まで上昇。

「“ポケモンGOが米国で人気”と7月に報道されましたが、投資家には、そのニュースはゴングが鳴ったように聞こえました。株式チャートを見ると任天堂は下値ヨコヨコチャートです。関連銘柄として、マクドナルドの他、任天堂の大株主・京都銀行、子会社が大阪の大型複合施設『エキスポシティ』で、『ポケモンEXPOジム』を運営するサノヤスホールディングスなどが動きそうと考えて初動に乗る(投資する)んです」 ウルフ村田さんの投資手法は長期的な視野の配当銘柄ではなく短期・急騰株だ。

 投資家の注目が集まりそうなニュースなどをきっかけに銘柄を選び、その銘柄の株式チャート(月足、週足)を見て、チャートが横ばいになっている下値ヨコヨコチャート、もしくは急落している株価すべり台チャートで、なおかつ時価総額の小さい銘柄に投資。時価総額が小さい銘柄は、投資資金が流入することで、2~3倍になりやすいためだ。ウルフ村田さんは、こうした銘柄の「初動に乗れ」と言う。ラッキーなことに、初動の銘柄を見つけやすいメディアも発達している。SNSのツイッターだ。

「これまではタイムリーなつぶやきは、それぞれのブログやヤフー! ファイナンスに分散していましたが、ツイッターでは惜しげもなく、トレーダーたちが初動に動きそうな銘柄をつぶやいている。トレーダーたちは自分が最初に急騰株を見つけたと競いたい習性があるために、どんどん情報を出すんです」

 だが、ツイッターに、おいしい話などあるのか? 「相場歴ウン十年の私が苦労して得た情報量を凌駕するものを簡単にSNSで入手できてしまうんです。トレーダーのつぶやきを見て、投資すべき銘柄を他人任せにできる“銘柄カンニング”ができてしまうんです」 たとえば、ツイッターで囁かれていた任天堂関連銘柄の京都銀行は600円から894円の1.5倍の上昇だったが、サノヤスホールディングスは200円を切っていた株価が一時期、800円まで上昇した。

 ただし、初動で株価が大きく動かない銘柄もある。また、上昇してもどこまで上昇するか不安な銘柄も。「オススメしているのは初動では、持っていたい株式の2倍の株数を買い、ある時点で、その半分を売って利益を出してしまう方法です。まだまだ上がりそうであれば買い直せばいいし、または、利益を次の急騰株の初動に乗る資金にするんです。思ったように上がらなければ売ってしまい、損を抱えないことが大事です。私がこれまでに見てきた儲ける投資家は、INとOUTが早いんです」

 任天堂は7月22日夜、ポケモンGOの連結業績への影響は限定的で、現時点で業績予想を修正しないと発表し、発表を受けた25日には任天堂株はストップ安まで売られた。儲ける投資家は含み損を抱える投資をしない。「将来、上がりそうと考える戦略的な含み損はいいですが、やはり、いざというときには株よりキャッシュ(現金)です」

  1. 1
  2. 2
  3. 3