「40代は、仕事でも家庭でもストレスの多い世代です。したがって、上手にストレスを解消する方法を見つけることも大切です」(同) 趣味や休暇はもちろん、あまり生真面目になりすぎないことも大事なのだ。

 最後に紹介するキーワードは、値段が仮に高くても、魚はできるだけ天然物を食べるということだ。これまた意外なキーワードと思われるだろうが、発がん性のあるダイオキシンの我が国の食品汚染状況を調べると、圧倒的に汚染されているのが魚介類なのだ。

「日本人の体内に取り込まれるダイオキシンの約80%が、実は魚介類の摂取によるものなんです。しかも、魚にはPCB、DDTなどの発がん物質も含まれているという事実もある。その濃度は、天然と養殖の鮭をそれぞれ比べると、天然は養殖の10分の1以下との調査結果も出ています」(同)

 天然物は美味しいだけでなく、がん対策にもなるということなのである。また、魚の中でも特に、その皮の部分に有害物質が溜まりやすいというデータがあることからいえば、魚を食べる際には、皮は残したほうが賢明なのかもしれない。

 生活から食事、住環境まで、10にわたる“処方箋”を得ることができた、今回のがん対策。岡田氏によれば、これらの処方箋をすべて実践すれば、実に、がんになるリスクを8割も減らせるというのである。日本人の2人に1人が、がんに罹り、3人に1人ががんで死ぬといわれる昨今。命がかかっているとなれば、こんな簡単な生活習慣の改善だけで、がんのリスクを避けられるのは、間違いなく朗報だろう。ぜひ、今日から、がん予防生活を試していただきたい!

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