「今考えたら、本当に“神イベント”でした。30人も入れば満員の、池袋の小さなライブハウスで、最前列のお客さんはステージ上の壇蜜さんまで1メートル未満という超至近距離でしたから」 そして、このライブ中、ユリオカ氏は壇蜜のブレイクを確信したという。

「撮影タイムのために、スタッフがステージ上のイスやテーブルを片づけようとしたら、壇蜜さんが飲んでいたドリンクのグラスが倒れて、ステージが濡れるというアクシデントがあったんです。慌てて、スタッフが拭こうとすると、“私がやります”と言ってペーパーを手に四つん這いになって、悩ましい腰つきで床を拭き始めたんです。もちろんファンは大熱狂ですよ。それだけでも凄いのに、調子に乗った僕が“こっちもまだ濡れてるよ!”とドSに命令したら“はい、ご主人様”みたいに、しっかりノッてくるんです。スタッフのミスを救い、ファンを喜ばせた、そのアドリブ力に本当に感心しましたね」

 その後、彼女の初の冠番組『壇蜜のエプロンディナー』というCS放送の番組の進行役を、ユリオカ氏が務めることになる。「新人アイドルの自宅を訪問して、水着にエプロン姿でお料理をしてもらうという番組でしたが、だいたい壇蜜さんが先に水着になっちゃうんです。しかも、アイドルをローアングルから捉えるためのCCDカメラ付きのラジコンカーを操縦して、開脚した自分にぶつけたりと、打ち合わせにない天才的に面白いアドリブを連発するんです」

 だが、番組はわずか半年で終了。「番組開始直後に大ブレイクして、スケジュール調整がつかなくなったんです。それでも、今も僕のことを“師匠”と言ってくれて、昨年は、忙しい中、僕の単独ライブに来て、楽屋に顔を出してくれました。本当に素晴らしい女性ですよ」

 ますます壇蜜が好きになってきた!

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