不安解消! 医者や薬に頼らない「からだのセルフメンテナンス」の画像
不安解消! 医者や薬に頼らない「からだのセルフメンテナンス」の画像

 中高年になると、どうしても生じる体の不調。しかし、病気というわけではないので、できれば医者にはかかりたくないし、薬に頼るのもイヤ……なんて思う向きも多いはず。

 今回の特集は、そんなお父サンへの朗報。実は、医者や薬に頼らずとも「ちょっとしたケア」で簡単に不調や不安を解消できるものなのだという。年のせいと諦める前に、セルフメンテナンスを試してみよう。

 まずは、ちょっとしたエクササイズで体の不調や老化を解消する方法を紹介したい。人の体は使わなければ衰える。逆に言えば、体を使い続ければ簡単に衰えないものなのだ。特に、筋肉や関節のトラブルは、「意識して使うこと」で、かなり改善や予防できる。その最も典型的な例が、肩こりや五十肩。

「肩こりや五十肩は、普段、肩から背中にかけての部分を動かさない人がなりやすいんです。普段から腕や肩甲骨を動かして柔らかくしておきたいものですね」 こう語る元東京警察病院リハビリテーション室長の野呂田秀夫氏が、肩こりや五十肩を改善する簡単なストレッチを教えてくれた。

(1)バンザイの体勢で壁に手をつき、肩まわりと肩甲骨まわりをしっかりと伸ばす。

(2)バンザイしたまま、車のワイパーのように両手を左右にゆっくりと振る。

「ポイントは、常に肩よりも腕を高く上げていることです。このエクササイズだけで、肩まわりの血行が良くなり、じんわりと温かくなってきますよ」(前同)

 たったコレだけ。なんとも簡単ではないか!? さっそく実践してみたいところだが、肩の痛みには、セルフケアに適さない症状も。「転んで手をついたときにケガをして肩が上がらなくなった場合や、握力が落ちたり手がしびれたりする“首から来る肩の痛み”の場合は逆効果。病院で治療してください」(同) 痛みの原因に留意しながらの実践が必要なようだ。

 老けて見えるうえに、腹が邪魔して歩く姿勢が悪く、腰痛を発症する原因となるメタボ腹。これも運動で改善できるのは言わずもがなだが、“それができていたら、こんな腹になっていない!”と言いたくなるのが実際のところだろう。そんな人にオススメなのが、ダイエット効果のある呼吸法「ドローイン」だ。現役のプロレスラーにして今年7月、東京・用賀に「かねはら整骨院」をオープンした金原弘光氏が言う。

「メタボ腹を解消するには、溜まっている内臓脂肪を燃焼させる必要があります。ドローインなら器具を使わずに、しっかりと内臓脂肪を燃焼させられますよ」

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5