アメリカ大統領選、窮地のトランプ候補「大逆転への秘策」

 世界の行く末にも影響を及ぼす大勝負。防戦一方に見える“暴言王”は、このまま負けてしまうのだろうか!?

 全世界が注目する決戦が、迫っている。11月8日、アメリカ大統領選挙で、民主党のヒラリー・クリントン候補(69)と共和党のドナルド・トランプ候補(70)が激突するのだ。

 米国メディアを通じて日本に伝わってくる現在の情勢は、「ヒラリーの圧倒的優勢」。それを受け、すでに「オバマの次はヒラリー大統領」と思っている読者の方も多いだろう。だが、共和党全米委員会顧問でアジア担当のあえば直道氏は、「まず、結論から言わせていただければ、現時点では五分五分だと思います」と話し、こう続けるのだ。

「まず日本に伝わってくる情報自体にバイアスがかかっていることが多いんです。日本で両者の支持率を報じる際によく引用されるCNNは、リベラルな民主党寄りのメディアです。CNNがとは言いませんが、大手メディアの世論調査は“操作”ができる。ランダムに電話調査といっても、たとえば共和党支持者が多い南部の州からは取らずに、民主党支持が多い州を中心に取る。そうしてヒラリー氏優勢の結果が出るんです。インターネットで平たく取った調査だと、トランプ氏が勝っていたこともあります」

 そんな“ヒラリー寄り”のメディアであるCNNの調査で、実は、トランプ氏がヒラリー氏を猛追している。それは、両者の直接対決となったテレビ討論会へ評価での調査だ。「トランプが、女性への失言を問い詰められて防戦一方だった9月26日の第1回討論会の結果は、ヒラリーが勝者だと思った人が62%。トランプが27%。トランプが攻勢に出た第2回の結果は、ヒラリー57%、トランプ34%。そして、10月19日の最後の討論会は、ヒラリー52%、トランプ39%と、初回と比べると20ポイント以上も差を詰めています」(経済誌記者)

 トランプ陣営の内部を知る前出のあえば氏は語る。「第1回の討論会で過去の問題発言を攻められた際は、トランプ陣営も本当に窮地に追い込まれていました。しかし、第2回の冒頭で謝罪をし、なんとか持ちこたえ、そして第3回では、今度はヒラリー氏が大失態をやらかしたんです」

 あえば氏が言うヒラリー氏の大失態とは、アメリカの国防に関する失言だ。「ヒラリー氏は元国務長官だったにもかかわらず、ペンタゴンの上層部しか知らない米政府の核攻撃の対応プロセスを全世界に公表してしまった。彼女は討論会中、“大統領命令が下されてから核兵器が発射されるまでの時間は約4分よ!”と言い放ったんです」(前同)

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