関ジャニ∞の「8人目」元メンバー・内博貴との固い絆の画像
関ジャニ∞の「8人目」元メンバー・内博貴との固い絆の画像

 今年12月で解散するSMAP。28年にわたる活動期間中も何度か解散の危機といわれるものはあった。中でも1996年の森且行の脱退は、メンバーにとってもファンにとっても忘れられない出来事だっただろう。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の放送開始直後に起こったメンバー脱退は、番組制作側も混乱させた。

 そのときのSMAPと似た境遇を経験してきた後輩グループがいる。それは関ジャニ∞だ。そもそも、「∞」は“8(エイト)”という意味だ。現在のメンバーは7人だが、デビュー当時は8人組のグループだった。後にグループを抜けたのは、内博貴。現在は舞台を中心に活動しているジャニーズタレントである。

 内は、地元関西のローカルバラエティ『J3KANSAI』(関西テレビ)のレギュラーメンバーに名を連ね、注目されていたメンバーだった。2003年には、同じ関ジャニの錦戸亮とともに、山下智久を中心としたNEWSの一員に抜擢され、メジャーデビュー。翌04年には、錦戸と一緒に関ジャニからもデビューし、2グループをかけ持ちした。

 これからを期待されていた中、『バレーボール2005ワールドグランプリ』の中継で訪れた宮城県仙台市で、スタッフら数名と飲酒していたことが発覚。当時18歳だった内は、宮城県警に補導された。未成年の飲酒を重く見たジャニーズ事務所は、内に無期限の謹慎処分を言い渡し、関ジャニとNEWSから脱退させた。

 デビューの翌年に、中心メンバーが脱退するというグループ存続の危機に直面した関ジャニ。それでもメンバーの絆は強く、残されたメンバーは公式携帯サイト「ジャニーズウェブ」で内にエールを送った。06年に内は研究生として復帰、07年の『PLAYZONE』に出演した際は、メンバーも見にいっていたようだ。同じく07年の関ジャニ東京ドーム公演では、観客席にいた内を錦戸がステージに上げ、8人で手をつなぐ感動的なシーンが見られた。

 メンバーもファンも、内の関ジャニ復帰を待ち望んだが、ジャニー喜多川社長は、結局内をグループに戻さなかった。内は、11年に開かれたソロコンサートで、不祥事をあらためて謝罪したうえ、関ジャニ∞に戻ってほしいという声があることを明かしたが、「俺はもう後ろを振り返りたくないんですよ」とグループとの決別を宣言した。

 翌12年、関ジャニのデビュー8周年記念のグッズパンフレットの中で、メンバーもあらためて内について語っている。大倉忠義は「戻ってくると思ってたし、内の位置は空けたままにしていた」、村上信五は「戻ってきやすい状況に持っていかないとって思った」と、彼のグループへの復帰を考えていたことを明かしている。

 あれから11年の月日が流れ、内はミュージカルで主役を任されるまでになっている。そして7人組でも完全無欠になった関ジャニは、ジャニーズ事務所を支える大きなグループになった。事務所を退所してオートレーサーに転身した森とSMAPとは異なり、内と関ジャニはまだ同じ事務所にいる同志だ。いつかまた、同じ舞台に立つことを期待したい。

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