――中高年のファンの方は石倉さんを見て励まされてる方も大勢いると思います。

「ファンなんてものはいるわけないと思って生きてきたけど、ただまあ最近のファンってオッサンばかりですよ、ありがたいといえば、ありがたいですよ」

――この映画で中高年の女性ファンも増えるのではないですか?

「まあどうでもいいけどね。ババアはうるさいだけだから(笑)」

――でも相変わらず明るく元気ですね。

「それが困ってるのよ、元気で。不徳の致すところかな。お酒が旨いのよね。酒ってあんまり落ち込んでる時って飲みたくないからね。オレって落ち込んでるテメエに腹が立つほうだから。今までやってきたけど、結局なるようにしかならなかったしね。この映画に登場する老人たちも、他人から見たら苦労してるみたいに見えるけど、要は気持ちの問題だよ。自分の好きな事なんだからイイんだよ。そこに感動がありますよ。この映画を観てそういうことを発見してくれたらいいね。しかし、今回こういうサラッとスカッとほのぼのとした作品をまだ日本でも撮れるんだなって思ったね。まだ日本映画も捨てたモンじゃないと思ったよ。参加してて現場が楽しかったからね。それは映画を観ていただけると分かりますよ」

石倉三郎 いしくら・さぶろう 1946年12月16日生まれ
1967年 高倉健の紹介で東映に入社し大部屋俳優として活動。1972年に同社を退社後は、舞台やコント、俳優業と多岐に渡って活躍してきた。今年3月公開の映画『つむぐもの』では初主演を務めた。
映画『オケ老人!』は11月11日(金)より全国ロードショー!

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