――曲がったことは嫌い、みたいな。
小島 そうですね。学級委員長とかやりそうなタイプですよね。実は、私も学生時代はやっていたことがあるんですけど。
――それは、スゴい!
小島 元々、頼まれると断れない性分が根深くあって。正直、全然やりたくなかったんですけど、最後は生徒会の副会長までやりました。
――小島さんが学級委員をやっている学校に通いたかったですね~。
小島 何をおっしゃるんですか(笑)。でも、任期の間は頑張っていましたよ。
――今回、演じられているあずみと、小島さん自身と似ている部分が、たくさんあったんですね。
小島 そうですね。だから、演じやすいとは思うんですが、何せお芝居のお仕事は初めてなので……。
――大変だなって感じられたことはありますか?
小島 もう山ほどありますね。スケジュールが半端なくすごいんです。
――どういうことです?
小島 一番きつかったのは朝に現場に入って翌朝に終わったとき。さすがに“死ぬ”って思いましたね。
――ひえ~、ほぼ一日働きぱなし……。
小島 なんかすごすぎて、よく話に聞く昭和の芸能界って感じでしたよ(笑)。
――慣れないお仕事だと、より疲労は大きいですよね。
小島 そうですね。一日にバラエティを5本掛け持ちしたときも“きつい、死ぬ”と思いましたけど、それとは別の感じです。大変さが身に沁みて分かったので、これからテレビでドラマを見るときは正座して見なきゃって思いましたね(笑)。
――テレビで見るだけでは、分からない苦労がいっぱいあるわけですもんね。
小島 バラエティのときもそうだったんですけど、とりあえず、その世界にどっぷり浸かってみる、ということから始めるんですね。手探りの状況なんですけど、あずみだったらこういう対応をするのかな……ってずっと考えていましたね。マネージャーさんから、“走り方が普段と違うね。あずみっぽくなっている”って言ってもらったときはうれしかったですね。
――おお! 素晴らしい!! 今回はグルメミステリーということで毎回、色んな料理が出てきますね。
小島 実際に登場するのは最後の晩餐会、つまり謎解きの場面で出てきますね。
――このシーンでは、小島さんは、古久刑部のアシスタントなんですね。
小島 そうです。もうまったく何もしていないです。お料理を運んだ後は相槌を打って事件の結末を興味津々に聞いているだけなんですよ。
――晩餐会の料理は、食べられないんですね。
小島 そうなんですよ~。お腹空くんですよ~。
――ここでの衣裳は女刑事という感じのスーツではないんですよね。
小島 ウエイトレスの格好でしたね。今回は衣裳が3パターンあるんです。女刑事、ウエイトレスなどの晩餐会衣装、部屋着。しかも毎回違うんですよ。