SMAP木村拓哉『ロンバケ』も、朝ドラ『花子とアン』も!? あの「キスシーン」はアドリブだった!の画像
SMAP木村拓哉『ロンバケ』も、朝ドラ『花子とアン』も!? あの「キスシーン」はアドリブだった!の画像

 演技には台本があり、基本的に役者はそれに沿って演技を行う。しかし、時には台本を無視し、アドリブで演じることもある。そんなアドリブから、ドラマ史に残る「名キスシーン」も生まれている。

 SMAPの木村拓哉(43)と山口智子(52)が主演した、1996年放送のテレビドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)。平均視聴率29.6%、最終回の瞬間平均視聴率43.8%を記録した伝説のドラマだ。実は『ロンバケ』最終回で披露されたキスシーンはアドリブだったと、脚本家の北川悦吏子(54)が、2015年10月に放送された『ノンストップ』(フジテレビ系)で明かしている。

 最終回のキスシーンは、木村演じる瀬名が「一緒にボストン行こう」といった後、山口演じる葉山にキスするというもの。このシーンは今でも名場面と語り継がれているのだが、北川は「私、キスするって(台本に)書いてないんだよ。勝手にされたの」と発言。台本には「瀬名、南を抱きしめる」というト書きが書いてあるのみで、その後に瀬名が「結婚しよう」とプロポーズするセリフがあるはずだった。

 しかし、そこが木村拓哉のすごさ。見事に現場で機転を利かせ、「結婚しよう」というセリフを言わず、キスで感情を表現してみせたというのだ。北川もこのアドリブにはまったく不満を抱いていないようで、「こういう気持ちに役者をさせられるかどうかだよね、シナリオで」と作品を振り返った。

 意外なキスシーンがあるドラマといえば、NHKの連続テレビ小説『花子とアン』もそうだ。この作品にもアドリブのキスシーンがあったと、吉田鋼太郎(57)が『おしゃれイズム』(日本テレビ系)で明かしている。『花子とアン』では、吉田演じる伝助が、駆け落ちして自分のもとを去っていった仲間由紀恵(37)演じる蓮子と再会後に和解。その別れ際、額にキスをするというシーンがあるが、感動的なこのキスシーンも実はアドリブだったという。仲間はもちろん、撮影スタッフも驚いたというこの裏話に「最後のシーンだったんですよね。撮影的にも最後だったので、なにか最後にしたかったんですよ、仲間由紀恵さんに」と吉田は笑ってみせた。

 ドラマを盛り上げるキスシーンは、作品の価値を決める重要な場面といっても過言ではない。アドリブで行ったキスが、名シーンと評されるのは役者にとって名誉なことだろう。

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