「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」で大ブームを作った謎のシンガー、ピコ太郎(53)。10月16日に放送された『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、「PPAP」のYouTubeでの動画広告収入額が予想されたのだが、その金額は推定2500万円。この驚異の数字が世間を騒がせたが、一方でピコ太郎について「史上最速の一発屋芸人になりそう」と指摘する人も少なくない。一発屋芸人といえば、かつてブレイクしたあの芸人たちは、現在どうしているのだろうか。
昨年「ラッスンゴレライ」で、コンビ結成からわずか1年足らずで大ブレイクを果たした8.6秒バズーカー。一時は休みがないほど働きづめだった彼らだが、今やテレビで見る機会はめったにない。しかし、彼らはまだ諦めていないようだ。今年の5月に拠点を大阪から東京に移転。コツコツと新ネタを作り、8月には単独ライブ「8.7SecBAZOOKAA」を開催している。先行予約では、予定枚数をオーバーするほどの売れ行きだったとか。今もイベントなどに登場し、オリエンタルラジオのように第2次、第3次のブームを巻き起こそうとしているようだ。
同じく、『あったかいんだからぁ♪』で一世を風靡したクマムシも、仕事は激減している。今年の1月に行われた映画『パディントン』のイベントでは「今年はミュージカルや映画にも出演していきたい」と歌担当の長谷川俊輔(30)は語っていたが、最近の彼のツイッターからも、映画やミュージカルといった仕事の情報は伝わってこない。しかし、富山テレビの情報番組『富山いかがdeSHOW』でレギュラー出演をしたり、今年の『M-1グランプリ』に挑戦したり(残念ながら2回戦敗退)と、意欲的に活動は続けているようだ。
さらに、白目芸でおなじみピスタチオ。今年の9月の『めざましテレビ』(フジテレビ系)に、元歌舞伎町NO.1ホストだった伊地知大樹(31)が、いつもの髪型とはまったく違う髪型で登場。「え、誰かと思った」「全然分かんね!」とネットでも話題となった。最近は「ピスタチオ伊地知改め、元No.1ホスト嵐がお客様の恋愛相談にのるライブ」という謎のライブも行われている。白目キャラはもう卒業してしまったのか……?
そして、2014年に「ダメよ~ダメダメ」で流行語大賞に輝いた日本エレキテル連合は、YouTubeでショートコントを投稿したり、SNSで斬新かつシュールすぎる画像を公開したりと、こちらも“一発屋ジンクス”から抜け出そうと奮闘中のようだ。10月26日より、中野聡子(33)が肺炎のため休養に入っていたが、11月7日に開催されたライブ『タイタンライブRhea』で見事復帰。相方の橋本小雪(32)のツイッターを通して「これから舞台で返してまいります。本当に感謝です」と思いをつづっており、再ブレイクに向けての意欲を明らかにしている。
芸人一筋で挑んでいく人が多い中、詩吟で一世を風靡した天津木村(40)は驚きの才能を身につけていた。なんと、今年の4月に大型自動車第2種免許を取得。ロケバスを運行する会社と契約を結び、芸人の仕事がないときはロケバス運転手として働いているという。しかも、本人にとってバス運転手は子どもの頃からのあこがれの職業だったということで、生き生きと“副業”に取り組んでいるようだ。
それぞれ活躍の場は違うが、お笑いを辞めようという気持ちはないようで、全員前を向いて進んでいる。彼らが再び大舞台で活躍する姿を心待ちにしよう。