3歳馬ディーマジェスティに期待する。菊花賞は4角手前で早々と手が動き4着敗退。いくつかの敗因が考えられるが、一番大きかったのが当日の気配の薄さだ。変にイラつき、走る方向に気が向いていなかった。初めての京都コース。まだ3歳馬だ。これがアウェーの洗礼なのか。

 もちろん、このままで終わる器ではない。超ハイレベルの3強の一角を占めた皐月賞馬だ。走り慣れた東京で、本来の力を出せば、古馬相手でも十分に勝負になる。陣営にも、その思いが強いのだろう。早くもレース2週間後に美浦ウッドで初時計。菊花賞のダメージが少なかったのか、5F69秒7-12秒4で動き、ジャパンC挑戦を決めている。過去10年で3歳馬は2頭が勝ち、2着にも3頭が食い込んでいる。ディーマジェスティなら大いに可能性がある。

 ○はキタサンブラック。まだ攻め足りないと思えた秋初戦の京都大賞典で、番手から危なげなく抜け出した。自分で競馬を作れる強みがあり、安定感は抜群だ。攻めも今回は強めてきた。2週前追いは7Fからの長め追い。併走で内に入れる形でも素軽く動いた。さらに3日後の土曜でも併走で時計を出し、今秋の目標がこのジャパンCだったのが明確。逃げるのか、番手からなのか? いずれの形でもゴール前まで粘りに粘る競馬だろう。

 3番手の▲はサウンズオブアース。秋初戦の京都大賞典は仕上げが遅れていた。準備不足から中間に回避説も聞かれたほど。コンマ2秒差4着は展開も向かなかったことを思えば、やはり力はある。一転、攻め込んでいるのがこの中間で、レース2週間後に初時計。以後、レース2週前時点で6本の時計を坂路でマークだ。5着の昨年より期待できる。

 4番手の★になったが、ゴールドアクターも当然、有力馬の1頭。連下にはあとシュヴァルグラン、トーセンバジル、リアルスティールまで押さえたい。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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