森本レオ子のぱちんこ堅勝ゼミナール
第51回 最近の新装事情について

 2016年も残すところあと1カ月。早いもので、あっという間に1年が過ぎ去ろうとしています。12月はクリスマスに大みそかと、街全体が浮き足立つ、楽しい予定が目白押し。浮き足立つといえば、パチンカーにとっての「新装開店」もまた、そういった胸がおどるイベントの1つなのではないでしょうか。

 実は、年末年始を控えた今の時期は、人気シリーズや大物版権のパチンコ台の新装開店が多いんです。多くの人が休暇を取る大型連休は、ホールにとってはまたとないかき入れ時。黙っていても客が集まる時期ですからね。そんな年末商戦に合わせて、各パチンコメーカーから、気合いの入った目玉機種が発売されるわけです。今年は『スーパー海物語IN沖縄4』『ルパン三世』『花の慶次』といったビッグネームがすでに導入されていますし、この後も『ヱヴァンゲリヲン』や『テラフォーマーズ』など、メーカー各社が絶対にコケられない機種の登場が控えています。

 個人的には、最近はよほどの大型機種ではない限り、わざわざ新装初日に新台を打つ機会は減りました。でも、パチンコ攻略誌の編集部員だった頃や、フリーライターになったばかりの頃は、毎週のように新装開店へと足を運んでいました。

 こちらのコラムでも以前書かせていただきましたが、私の生涯ベスト出玉である「6万発」を叩き出した『暗黒騎士呀鎧伝』の実戦もまた、新装初日の出来事です。『暗黒騎士呀鎧伝』の機種担当だった私は、攻略誌に新台の実戦データをいち早く掲載するため、新装初日に朝早くから並んで打ちに行ったんです。早起きは三文の得なんていいますが、それ以上の素敵な結果に頬が緩みっぱなしになりました。

 当時は東京の小岩地区や新橋周辺のホールに足を運ぶことが多かったです。どちらも駅周辺にホールが密集しているので、万が一、最初に行ったホールで台確保に失敗したり、台の状況が悪かったりなんてことがあっても、他の候補店へすぐに移動できますから。あと、新橋はサラリーマンの街ゆえ、稼働のピークは夕方以降。なので、新装初日であっても比較的朝のお客さんの並びが少ないので、台の確保が楽なんですよ。そのせいか、他誌のライターさんとバッティングすることもたまにありました。他誌のライターさんと接する機会があまりなかったので、そのときは「あ! パチ○ガの人だ!!」なんて、芸能人を見た気分になったなぁ。

 私はこれまで、東京都内の新装はもちろん、名古屋にあるメーカー直営店での先行導入の新装なども何度か経験してきました。その中で、『ヱヴァンゲリヲン~始まりの福音~』(通称『エヴァ6』)の新装は、かなり珍しいものでした。

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