関ジャニ∞・大倉忠義を「どん底状態から救った」大物俳優とは?の画像
関ジャニ∞・大倉忠義を「どん底状態から救った」大物俳優とは?の画像

 11月20日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に、関ジャニ∞の大倉忠義(31)が出演。ある“恩人の存在”を紹介し、フットボールアワーの後藤輝基(42)らを驚かせる場面が見られた。

 大倉は今でこそ映画やドラマで活躍しているが、デビュー当時は演技が苦手だった。そんな大倉の転機となったのが、時代劇ドラマ『必殺仕事人2007』(テレビ朝日系)への出演。大倉は“からくり屋の源太”という大役をもらったのだが初めての時代劇で分からないことが多く、スタッフや監督からのダメ出しが続き、自信を喪失する日々だったという。

 そんな大倉の演技を見て、大御所俳優の故藤田まことが「大倉君、いいよ。君はカメラの向こうのお客さんの顔が見えている」と褒めてくれたことがあった。そのとき、大倉が藤田に“自分は時代劇が初めてだが大丈夫だろうか”と聞いたところ、藤田は「大丈夫だ」と太鼓判を押してくれ、そこから大倉は意識が変化。自分の出番ではないときでも、藤田の演技を見て勉強するようになったという。

 それから二年後、放送の途中で源太が殉職することに。ショックを受ける大倉だったが、源太の殉職を聞いた藤田が「大倉くんを殺すなら俺を降ろせ! これじゃあ育つものも育たないだろ」とプロデューサーに直談判してくれたと聞き、“僕はもっと努力しなきゃいけない”と発奮。最後の壮絶な殉職シーンを、熱く演じきることができたのだという。藤田はそんな大倉に「これからも縁を作って、芝居を続けてくれよ」という言葉をかけてくれたのだが、その一年後に大動脈破裂のためこの世を去ってしまった。大倉はその直後、ドラマの監督に電話をかけ「藤田さんが亡くなって、僕はどうしたらいいんだろう」と半泣きで胸の内を吐き出したのだという。

 このエピソードを聞いた後藤が大倉に「(藤田さんが)裏で怒ってくれて、うれしかったですか?」と聞くと、大倉は「うれしかったですね」と回答。さらに「藤田さんはあの当時、体調も悪かったんですけど、僕がやめるということでご自身で百貨店に行ってくださって、ブランド物のパーカーを買ってくださって。“サイズが合うか分からないけど、よかったら着て”というパーカーがピッタリで」と、藤田の思いやりあふれるエピソードを語っていた。

「大倉は関ジャニ∞の中ではクールな印象ですが、実は中身は熱い男です。今回のエピソードはそんな大倉の象徴的な話として、ファンのみならず一般視聴者をも感動させました。いい意味で自己のイメージを裏切ったといえますね」(放送作家)――爽やかなイケメンながら、実は熱いハートを持つ大倉。恩人の言葉を胸に演技の道に邁進する彼を、応援したくなった視聴者も多かっただろう。

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