大谷翔平VSイチローが“夢の対決”!? 日本プロ野球「メジャーで戦わば」徹底シミュレーションの画像
大谷翔平VSイチローが“夢の対決”!? 日本プロ野球「メジャーで戦わば」徹底シミュレーションの画像

 古くから日本のプロ野球と大リーグのベースボールは似て非なるものといわれる。実際、勝負するといかに!?

 2016年のプロ野球は、セ・リーグでは広島カープが圧倒的な強さで25年ぶりの優勝を果たし、パ・リーグは日本ハムファイターズとソフトバンクホークスの2強がペナントレースを席巻した。セ・リーグで無類の強さを示した広島と、最後の最後まで、ライバルチームとのデッドヒートで沸かせた次代のスーパーヒーロー・大谷翔平を擁する日本ハムは、確かに強い。しかしながら、それは日本プロ野球という狭い世界の話。海の向こうのアメリカには、メジャーリーグという別の「世界」がある。

 日米の差は縮まっているともいわれる昨今だが、日本のチャンピオンチームがメジャーで戦ったとしたら、いったい、どの程度戦えるものなのか。ちょっとした思考実験を行ってみたい。メジャーリーグに詳しいスポーツジャーナリストの福島良一氏が言う。

「日本プロ野球のレベルの高さは、すでにWBCなどの国際大会で証明されています。また、日本のトップクラスの選手であれば、メジャーで通用することは、すでに周知の事実です。日本のペナントを制したチームが、メジャーのチャンピオンチームと“短期決戦”で雌雄を決するという条件ならば、十二分に勝機はあると思います」

 と、日本プロ野球の実力を評価する一方、メジャー固有の事情で戦い抜くことは困難だと指摘する。「メジャーは、日本よりも短い期間に160試合という超過密日程が組まれています。だから先発投手も日本のように、中5~6日という余裕を持ったローテーションで投げることはできません」(前同)

 ダルビッシュや田中将大のような一流投手でさえ、皆、この過密日程に苦しみ、怪我に見舞われ、シーズンを乗り切れなかった経験をしている。広島や日ハムの投手たちが無傷で、この過酷な日程をこなすのは困難だという。

「また、選手層の問題があります。メジャーは選手層が厚いので、たとえ誰かが故障で離脱しても、ほぼ同等の能力を持った別の選手で、すぐに穴埋めすることができます。しかし、日本のチームは選手層が薄く、レギュラー陣が離脱すれば、すぐに戦力ダウンしてしまいます」(同)

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