ミスター健在! 長嶋茂雄と「伝説の巨人OB」が集結!!の画像
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 先日、「第3回長嶋茂雄少年野球教室」が千葉県佐倉市の岩名陸上競技場で開催された。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(80)の故郷ということもあり、観客席は保護者や野球ファンでぎっしり。開講式でミスターが姿を現すと、スタンドからは「長嶋さーん」「ミスター」という歓声がこだました。

 この日は、長嶋氏のほかに、中畑清、松本匡史、角盈男、定岡正二、篠塚和典、元木大介の巨人軍OB6氏も参加。“地獄の伊東キャンプメンバー”が集結したということだ。「地獄の伊東キャンプとは、長嶋第一次政権5年目の1979年、巨人が5位に終わり、世代交代のためにも長嶋監督が若手選手を18人連れて、1か月間合宿をしたんです。その中に、中畑、松本、角、篠塚がいたんです(定岡は腰痛もあり不参加)。猛練習により、彼らは主力へと育っていったんです」(スポーツ紙記者)

 地獄を味わったからか、子どもたちへの指導も厳しい。守備練習では、“キヨシ節”を交えながら、「最初の構えが悪いんだ! もう一回やってみろ」と叫ぶゴールデングラブ7回の守備の名手、中畑氏。首位打者を2回獲得した篠塚氏は、「ちゃんと話を聞け!」と一喝する場面も。

 “青い稲妻”と呼ばれた盗塁王の松本氏は現役時代と変わらないスタイルでボールの捕り方を教え、伊東キャンプメンバーではなかった元木氏は、「手袋をしたり、指をグローブから出したり格好をつけるな」と指導。角氏と定岡氏は、ピッチャーに対して腕の出し方、足の上げ方を丁寧に教えていた。

 そんな彼らのもとを、長嶋氏は杖なしで精力的に動き回る。投球練習では、5年生が投げる勢いのある直球に「ホッホッホ!」と笑顔を見せた。「そうそう! 腕は完璧! ナイスボール」と熱くなる長嶋氏の目は、巨人軍監督の目そのもの。時には、「もう少し腕を上げて投げて。そう、いい回転だ!」と直接指導。少年たちは帽子を取って真剣に耳を傾けていた。

 守備練習では、自ら腰を屈めて構えのお手本を見せ、ティーバッティングが始まると、一層真剣な眼差しに。「オッケー! ナイスバッティング。何年生?」 褒められた子どもの顔は笑顔にあふれ、左手で元気に握手も交わしていた。

 まだ右半身に麻痺が残る中で、ほとんど休みなく見続けた長嶋氏。「ミスターは純粋に野球が好きなんです。今でも“野球少年”に戻っちゃうんです」(スポーツ紙デスク)

 野球教室を終えた長嶋氏は、侍ジャパン強化試合で特大本塁打をかっ飛ばした大谷に触れ、「この中から、あんな選手が一人でも出てきたら凄いね。みんなが夢を持てる」と話した。ミスターの故郷からスーパースターが誕生する日も近い!?

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