現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第37回 熱い漢が帰ってきた!「ホールに新たな大物機種が登場」

 前日から打つ店を決めていたのに痛恨の大寝坊。狙い台に座れないことは分かっているけど、釘だけは一応見ておきたい。遠路はるばるホールへ向かってみると定休日……。もしこれが朝ならガッカリすぎるけど、逆に得したような気分になったポンコツパチプロのアンドレです。

 早いものでもう師走。パチンコ業界では、昨年から話題になっていたMAX機種の撤去問題がヤマ場を迎えようとしています。大当たり確率が320分の1よりキツいスペックは、「年末までに撤去完了せよ」というお達しのアレです。足並みがそろいにくいパチンコホール業界ですが、決まりを守らなかった場合のペナルティが待っていることもあり、それぞれのホールで独自の方針を立てて対応しているはずです。

 しかし、具体的な対応策は意外なほどバラバラ。他店のMAX機撤去が進むほど、MAX好きの客を自店に呼び込めるため、ギリギリまでMAX機種をはずす気がないホールもあります。これは非常に危険な賭けの“チキンレース”。年末ギリギリに台を一気に入れ替えてリニューアルオープンでもする意気込みなのか、もしくはそのまま「閉店休業」に追い込まれてもいいと覚悟を決めているのか……。実は今回は後者のケースが意外に多そうなので、MAX機種の『牙狼 魔戒ノ花』や『北斗の拳6 拳王』などをいまだに多く残しているホールは、今後の動きを要チェックです。

 前向きなホールは早めに撤去を済ませて、ライトミドル(大当たり確率が約200分の1前後の機種)や甘デジ(同じく約99分の1前後)といった当たりやすい機種の増設や、1パチ以外の低貸しコーナー、2パチや0.5パチを新設したりしています。本来ならミドル(大当たり確率が~約320分の1)の島を充実させたいところだと思いますが、『真・北斗無双』を超えるヒット機種がなかなか出てこないので、ホール側も客側も魅力的な新機種を切望しているのが実情でしょう。

 ミドルの機種では、現時点でいうと『ルパン三世 Lupin The End』と『スーパー海物語IN沖縄4』がまずまず頑張っていますが、わしが今、最も注目しているのは『花の慶次X~雲のかなたに~』です!

花の慶次X~雲のかなたに~
花の慶次X~雲のかなたに~(ニューギン)
◆大当たり確率:約1/319.6
→確変時:約1/137.6
◆確変突入率:50%
◆確変継続率:65%
(C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/NSP 1990 版権許諾証YSD-338

 正直なところ、スペックだけを見たときはピンと来ませんでした。個人的に、過去の『慶次』シリーズは徹底的に打ち込んできましたが、それだけ思い入れが強いと、どうしても歴代の『慶次』と比較してしまうからです。ところが実際に打ってみた他の慶次マニアに聞いてみると、意外なほどに評価が高い。ならば打ちもせず見過ごすのは愚かというもの。さっそくわしも打ってみました!

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