ダート戦は負け知らずのアウォーディーが、7連勝で中央G1も奪取する。血統、フットワークからダートは向くと思っていたが、イメージ以上の適性があった。昨年9月にダート初戦を勝ったあと、2戦目に早くもG3勝ち。ひと息入れた今年3月は地方重賞の名古屋大賞典を2秒4差の大勝。続くG3アンタレスSも難なく差し切った。

 快進撃は止まらない。9月の船橋・日本テレビ盃でモーニンとのマッチレースを制すると、前走は地方G1のJBCクラシックも制覇。一戦ごとに相手が強くなっているのに、壁を感じさせないから強さは本物だ。特に前走はホッコータルマエ、コパノリッキー、サウンドトゥルーなどチャンピオンズCの主力級がそろっていたが、4角手前で先団に接近。ねじ伏せてみせたから底なしの強さだ。

 体調もいい。2週前時点で軽め時計が2本だが、ダメージを感じさせない馬体。加えて休養明けでも実績があるように、仕上がりは早いタイプだ。7連勝を阻む材料はほとんどない。

 相手筆頭の○はモーニンだ。7戦6勝で2月のフェブラリーSを制覇。前途洋々に思えたが、以後の3戦は8、2、7着と後退。人気を下げそうだが、不慣れな地方の小回りコースに前走は道中で再三の不利があった。敗因ははっきりしている。1800メートルでは2走前にアウォーディーとアタマ差の接戦を演じている。直線の長い中京で、人気ダウンに反発する激走を期待。

 一発があるならアウォーディーの半弟の▲ラニ。復帰戦3着のあと、前走・みやこSは見せ場なしの13着に終わったが、変身材料は中京コース。兄同様に左回りだと一変した走りが期待できる。中間気配も上昇、走り頃の3走目でもある。

 ★はサウンドトゥルー。3走連続3着だが、展開の助けがある今回は突っ込みを警戒。あと、コパノリッキー、ノンコノユメ、ゴールドドリームが押さえ。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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