嵐・松本潤「ファンも称賛する」“アイデアマン”としての手腕の画像
嵐・松本潤「ファンも称賛する」“アイデアマン”としての手腕の画像

 ジャニーズの“Mr.ストイック”といえば、ヒガシこと東山紀之だが、そんな先輩に負けないくらいストイックなのが、タッキー&翼の滝沢秀明、そして嵐の松本潤だ。ジャニーズのミュージカル部門を開拓した少年隊を、ジャニーズJr.の頃からコンサートを開いていた滝沢が踏襲した。そして、そんな滝沢を慕っていた松本が、ステージにこだわるのは当然の流れだろう。

 松本は、嵐を結成した翌2000年からライブの演出、構成をリードするようになった。05年の「“One”SUMMER TOUR」ツアーでは、今ではジャニーズライブの代名詞となっている透明な移動型舞台“ムービングステージ”を松本が考案。MCを入れずに、歌って踊る構成を考えたのも松本だ。リーダーの大野智は松本のことを「嵐のアイデアマン」と称賛。メンバーからの信頼も厚いようだ。

 06年に嵐は、台湾公演を成功させている。ライブDVDには、メンバーがリハーサルをしている横で、松本がスタッフと打ち合わせしている姿が映っている。このあたりから、ステージ全体の細かな構成や時間配分など、あらゆることに関わっていたようだ。

 07年の「Time-コトバノチカラ-」ツアーでは、松本が逆さづりになって天井を歩く「MJウォーク」を披露した。高さ15メートルの天井に張られた長さ50メートルのレール上を、逆さまになったままで歩くという演出だ。松本によれば、Mは松本、Jは潤のイニシャルで、今後ジャニーズの別グループの誰がこれをやっても「この名前」であることは譲れないそうだ。

 13年に発売されたアルバム『LOVE』のツアーでは、収録曲の『FUNKY』の振りつけを、事前にファンに覚えてもらうことを提案。振りつけ動画の配信をするなどして、ファンに広めた。コンサート当日も、MCで観客に振付やペンライトをつけるタイミングなどを細かく指導。そんな熱心な松本の様子に、コンサート後ファンサイトなどでは「ドS」「鬼教師」などと盛り上がっていた。コンサートにいったファンは自分たちも参加しているという気分を大いに味わえたようだ。

 今や最もチケットが取れないといわれている嵐のコンサート。メンバーと一緒に盛り上がれる演出は、ファンにとって貴重なものだ。今後も“アイデアマン”松潤の手腕に期待しよう。

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