次に、本誌取材班が注目するのは、「米沢イオンCC」(山形県米沢市)。出羽米沢藩といえば、NHK大河『真田丸』にも出てくる上杉景勝の領地として知られるが、実は赤穂事件の頃は、吉良上野介の息子が養子に入り、米沢藩第三代藩主を務めた縁があるのだ。

「吉良の息子!? 知りませんでした。米沢藩といえば、幕末の九代目・上杉鷹山(ようざん)が有名。領民の生活のため鯉の養殖や養蚕を推奨した名君です。今年、プロ野球の広島カープが優勝したので、鯉が取り持つ縁で、発売前に販売員一同、地元で有名な鯉の甘煮を食べ、売り場内のカーテンも、茶からカープと同じ真っ赤に新調しました!」(売り場責任者)

 当店から最後に大当たりが出たのは、10年の年末ジャンボの3億円。鷹山公の名言、「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」の精神で大当たりを目指す。

 さて、四十七士が討ち入りをかけた場所は、本所松坂町の吉良邸。その“現場”からほど近い所にある注目の売り場が、「小岩駅前南口売場」(東京都江戸川区)だ。その売り場の名物売り子で、“開運ばあちゃん”として知られた、看板娘(?)の八巻艶子さんが90歳で亡くなったのが10年3月。その年のドリームで3億円が出て以来、この売り場では大当たりが出ておらず、捲土重来(けんどちょうらい)を虎視眈々(こしたんたん)と狙う。

 店頭に縁起グッズの「福岩」が鎮座していることで知られるこの売り場だが、「艶子さんの七回忌にあたるこの年末ジャンボには、艶子さんの息子・武じいも売り場前に出て、お客さんの宝くじ入り袋に開運シールを貼ります。福岩の色も赤に替え、必勝を期しています!」(売り場責任者)

 さて、討ち入りの成功後に、大石ら16名が預けられ、切腹を遂げたのが細川藩江戸下屋敷。その縁から、細川家の領地・肥後熊本の、「花畑CC」(熊本県熊本市)にも目を向けよう。県下一と言ってもいいほどの実績を持つ名店だが、やはり11年の年末ジャンボ以降、ご無沙汰している。

「熊本地震に伴う壁面工事を期に、このジャンボ期間中、売り場の看板に熊本城と加藤清正の鎧姿を新たに入れ、パワーアップします。姉妹店の『八代イオンCC』は昨年年末に10億円、今年サマーでも『錦サンロードシティCC』で7億円出てますし、今回こそは期待できると思います!」(売り場責任者)

 なお、年末ジャンボ宝くじの発売は12月23日まで。抽選は12月31日だ。大願成就を果たして、あなたに大当たりが出ますように!

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